道特別支援副校長・教頭会が冬季研 CSや危機管理など理解 88人が職能向上目指す
(関係団体 2019-01-17付)

道特別支援学校副校長教頭会冬季研
講演や協議を通して研鑽を積んだ

 道特別支援学校副校長・教頭会(柏木拓也会長)は十一日、ホテルライフォート札幌で三十年度冬季研究協議会を開いた。全道から会員八十八人が参加。研究主題「特別支援学校における安定した学校運営に果たす副校長および教頭の役割について~副校長および教頭の資質の向上と教育動向を踏まえた安定した学校運営のあり方」のもと、講演や協議などを通して、副校長・教頭としての職能向上に向け研鑚を積んだ。

 冬季研は、本道の特別支援学校における学校運営上および教育推進上の諸課題について研究協議を行い、副校長・教頭の資質の向上を図り、安定した学校運営に資することがねらい。

 開会に当たり、柏木会長があいさつ。昨年発生した北海道胆振東部地震について「各校においては、校長のリーダーシップのもと、副校長・教頭はどのように動くべきか、事務長や主幹教諭等の連携をどう図り、どう教職員が一丸となって危機管理に臨むのかなど、真のチーム力が問われた」と振り返った。

 また、障がいを理由とする差別の解消の推進に関する法律や新学習指導要領の改訂にふれ「障がい者を取り巻く状況や特別支援学校に求められる役割の変化に対し、本会では、今後も本道の特別支援教育の充実に一層貢献するとともに、会員の職能の向上に努めなければならない」と強調。冬季研が副校長・教頭としての資質向上やあすからの業務改善につながることに期待を寄せた。

 続いて、道特別支援学校長会の堀川厚志副会長が来賓あいさつに立ち、①災害等の危機管理②新学習指導要領への対応―の二点を要請。その上で「道特長会としては、副校長・教頭会と緊密な連携を図りながら各校の教育活動のさらなる充実を目指していきたい」とし、引き続きの協力を求めた。

 研修に移り、研修Ⅰとして、道教委特別支援教育課の藤田祐二主幹が行政説明。公立特別支援学校における高等部入学者選考の留意点やコミュニティ・スクールの設置状況および今後の方向性などについて説明した。

 続く研修Ⅱでは、札幌管区気象台気象防災部の佐藤健予報官と髙橋博地震情報官が「自然災害や地震から子どもたちの命を守る危機管理マネジメント」と題して講演した。

 佐藤予報官は、近年、気象災害が増加していることにふれ、社会に大きな影響を与える現象について、可能性の高低に関係なく発生の恐れを積極的に伝えることや危険度を認識しやすくなるよう、分かりやすい情報を提供する大切さを指摘。その上で、段階的に発表される防災気象情報とその活用方策を説明した。

 髙橋地震情報官は、北海道胆振東部地震をはじめとする過去の自然災害を振り返り、地震・津波災害における防災の在り方を説いた。

 このあと「各校の危機管理から考える課題改善に向けた取組」をテーマに協議したほか、道教委の上林宏文教育指導監が「副校長・教頭に期待すること」と題して講話した。

(関係団体 2019-01-17付)

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