【解説】子に対する前兆事案 2月末
(解説 2020-03-26付)

 道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況(2月末現在)をまとめた。1月からの累計で前年同期比16件減の80件を受理した。

 前兆事案とは、子ども(13歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

 2月は、道内で前年同期に比べ29件減の38件を受理。1月からの累計で前年同期比16件減の80件を受理した。

 態様別にみると、「声掛け」が最も多く27件で、全体の33・8%を占めている。以下、「つきまとい」が20件で25%、「容姿の撮影」が11件で13・8%、「痴漢、身体接触」が8件で10%、「身体露出」が7件で8・8%などとなっている。

 発生時間帯は、「午後3時台」が29件、「午後2時台」が12件、「午後4時台」が8件で、下校時間帯の午後2~4時で61・3%だった。

 また、発生場所は「道路(歩道)上」が63件で78・8%。発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が47件で58・8%、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が17件で21・3%、「遊戯中」が9件で11・3%などとなった。

 警察署別の受理件数は、札幌方面の28警察署が53件で最も多い。

 道警本部では、前兆事案について都市部に限らず全道各地で発生していることから、生活圏での犯罪や前兆事案の発生状況を把握し、注意点をあらためて確認するほか、子どもたちに不審者に遭遇した際に防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせることなど具体的な対策について教えることを求めている。

 また、早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応することができることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかに通報するよう呼びかけている。

(解説 2020-03-26付)

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