【解説】公立中の職場体験９７．７％

（解説 2020-03-27付）

　国立教育政策研究所は、全国の国公私立中・高校における平成３０年度職場体験・インターンシップ実施状況等をまとめた。実施率をみると、公立中学校が前年度比０・９ポイント減の９７・７％。公立高校（全日制・定時制）では０・１ポイント上回り８４・９％、うち、職業に関する学科では８７・６％となった。

　公立中学校９４３４校中、職場体験を実施したのは９２１９校。実施率は９７・７％で、前年度を０・９ポイント下回った。

　職場体験を実施している主たる学年における実施期間は「５日」が１１・６％となり、前年度を０・４ポイント下回った。教育課程等への位置付け（複数回答）は「総合的な学習の時間」７８・３％、「特別活動」７・４％など。参加形態はほとんどが「原則として全員参加」となった。

　事前指導にかける時間は「６～１０時間」が４７・６％、事後指導にかける時間は「１～５時間」が５６・９％とそれぞれ最も多かった。

　国立中学校は０・８ポイント下回る６０・５％、私立中学校は１・６ポイント上回る３４・５％となった。

　公立高校（全日制・定時制）における実施率は前年度を０・１ポイント上回り８４・９％、職業に関する学科での実施率は８７・６％となった。

　インターンシップの教育課程への位置付け（複数回答）は「現場実習等教科・科目」が１２・６％、「学校外における学修」が１１・３％など。４９・９％は教育課程に位置付けずに実施した。

　公立高校（全日制・定時制）における学年別の体験生徒数は、２年生の割合が高くなっている。また、体験日数については「２～３日」が４９・７％と最も割合が高くなっている。

　事前指導の内容では「インターンシップの目的を設定・確認させる」ことを最も重視していた。

(解説 2020-03-27付)