【解説】6日から春の全国交通安全運動
(解説 2020-04-03付)

 内閣府、警察庁などは6~15日までの10日間、令和2年春の全国交通安全運動を展開する。重点として子どもをはじめとする歩行者の安全の確保などを設定。4月以降に小学生の歩行中の交通事故が増加する傾向にあることから、日常生活や教育現場における幼児児童への指導の充実を呼びかけていく。

 運動は、広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することによって、交通事故防止の徹底を図ることなどが目的。

 重点として、①子どもをはじめとする歩行者の安全の確保②高齢運転者等の安全運転の励行③自転車の安全利用の推進―の3点を提示。特に、新年度に入り、入学や進級を迎える4月以降に小学生の歩行中の交通事故が増加する傾向にあることから、歩行者の安全確保を図る必要性を指摘している。

 うち、①では、歩行中の児童の交通事故の特徴として飛出しによる死傷者が多いことから、交通安全教育などを実施するほか、安全に道路を通行するよう、日常生活や教育現場で保護者や教育関係者からの幼児児童への教育の推進を呼びかける。また、通学路、未就学児を中心に子どもが日常的に集団で移動する経路等における見守り活動などを推進。

 ②では、すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転など危険運転の防止を呼びかける。

 ③では、自転車の交通ルール・マナーや2人乗り、並進、飲酒運転の禁止、傘差し、スマートフォン・イヤホン使用等の危険性の周知徹底。幼児児童の乗車用ヘルメット着用の徹底、高齢者や中高生などの自転車利用者に対するヘルメット着用の促進を呼びかける。

(解説 2020-04-03付)

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