長谷川教育長　年頭あいさつ文書発出　子の笑顔のため全力を　夜間中学　多様性を尊重

（札幌市 2021-01-07付）

札幌市教委・長谷川雅英教育長

　札幌市教委の長谷川雅英教育長は４日、仕事始めに当たって全職員に年頭あいさつの文書を発出した。新型コロナウイルス感染症にいち早く対応した教職員に敬意を示し、引き続き、職員一丸となって、感染症対策と教育活動の継続を両立するよう要請。今後も、子どもたちの笑顔のために誠心誠意、全力を尽くすよう求めた。

　例年実施している教育長による年頭あいさつは、ことし、新型コロナウイルス感染症防止の観点から中止に。代替として、あいさつ内容を記した文書を全職員に発出した。

　文書では、新型コロナウイルス感染症について、「長期にわたる感染症の流行とその対策を講じながら教育活動を継続していくという、大変難しい対応が求められた１年だった」と振り返った。

　臨時休業中については、いち早く学習課題を提供したり、動画やズーム、テレビ番組の配信等を通しての学習支援や子どもたちの心身のケアに取り組んだりした教職員に敬意を示し「ことしも感染症対応は最優先事項であり、例年、インフルエンザが流行する２月ころに再拡大する恐れも指摘されている」と強調。引き続き、職員一丸となって、感染症対策と教育活動の継続の両立に取り組むよう求めた。

　国のＧＩＧＡスクール構想の推進については、これまでの教育実践の蓄積とＩＣＴを効果的に組み合わせ、学習活動を一層充実することを求めた。

　公立夜間中学の設置については「“生徒の誰もが安心して、学びの主役となれる多様性を尊重する学校”を目指し、それぞれの生徒のニーズに合った学びが実現できるよう努めていく」とした。

　教員の働き方改革については、コロナ禍に伴う業務改善の視点やワーキンググループでの議論、若手との意見交換などを活かし、スピード感をもって進めていく必要性を指摘した。

　最後に、常に「なぜ」ということを念頭において仕事を進めることや、凡事徹底を意識して仕事に臨むよう求め「教育委員会が一丸となって、子どもたちの笑顔のため、誠心誠意、全力を尽くしていこう」と呼びかけた。

(札幌市 2021-01-07付)