中学校英語は楽しいよ 乙部小で乙部中教員乗り入れ授業(学校 2021-09-16付)
児童に正しい発音やアクセントを身に付けさせるため、繰り返し指導した
乙部町内3小学校のうち、道教委の小中高校英語教育支援事業の指定を受けている乙部小学校(谷口光伸校長)で13日、乙部中学校の西山公也教諭が6年生25人に英語を指導した。段階を踏んで発音やアクセントを身に付けさせたり、疑問詞を活用した会話を示すなど、児童が中学英語に向けた楽しさを見い出せるよう工夫した授業を展開した。
西山教諭は「きのう食べたもの」について、専科指導教員の大口望教諭と英会話。「I ate Rebanira yesterday.How about you?」などと話し、手本を示しながら児童同士で会話を練習させた。
単語の学習では、食べ物のイラストを示し「What it’s?」と尋ねた。「フライドポテト」と元気よく回答する児童に「英語ではフレンチフライ。Repeat after me」と呼びかけ、正しいアクセントや発音を習得できるよう繰り返し指導。児童は「もっと知りたい」と発言するなど、意欲的な姿勢をみせていた。
引き続き、西山教諭は「I ate Rebanira yesterday.How about you?」「What did you eat yesterday?」の2つの文章を黒板に書き、児童が段階を踏んで疑問詞を活用した文章に慣れるよう配慮した。
児童は「さっきと何が違うんだろう」「同じ答えにつながるよ」などと話し、中学英語の実践に向けて意欲をみせていた。
授業後、西山教諭が「中学校に行ったら一緒に単語を覚えようね」と呼びかけると「もう終わっちゃうの」と寂しそうな表情をみせる児童もいた。
年間3回以上の乗り入れ授業に取り組む西山教諭は「中学校に進学すると単語の量が増える。小学生はアルファベットが書ける状態。書くことにも力を入れた指導も大切だと感じた」と指導方法を分析する。
専科指導の大口教諭は中学校教員の乗り入れ授業を振り返り、「中学校教員とかかわりがあることによって、児童の不安を取り除く効果につながるのではないか」と円滑な接続を期待した。
取組は働き方改革にもつながるという。谷口校長は「専科指導教員の配置によって、小学校教員は空き時間が増える。授業準備や英語教材の研究時間が増える」とし、「今後、英検ESGの活用も含め、児童の英語力を高めていきたい」と話していた。
(学校 2021-09-16付)
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