【解説】新しい通信制高校の在り方
(解説 2021-10-01付)

 「令和の日本型学校教育」の実現に向けた通信制高校の在り方に関する調査研究協力者会議は9月28日に初会合を開き、新しい時代の通信制高校の在り方について検討を開始した。

 通信制課程を設置する高校数は増加傾向にあり、文部科学省の調査によると令和3年度の学校数は260校。公立が77校、私立が183校で、私立校が大きく増加している。生徒数は21万8428人で、私立ではこの20年間で倍増、公立は半減した。

 会議は、ICTの急速な進展、対面指導の重要性や質の保証の観点などを踏まえ、通信制課程のこれからの教育の在り方を検討するため文科省が新設。

 議事では、通信制高校の現状を踏まえ、議論を進める上での検討課題を整理。従来の制度が想定していた生徒像(高い学習意欲をもち、生徒指導や進路指導の必要がない勤労青年)と異なり様々な事情を抱えた生徒が多数を占めていることを踏まえ、実態を踏まえた新たな学習形態を検討する必要性を確認。子どもの知・徳・体を一体で育む日本型学校教育を実現し、適切な水準の教育を担保する観点に基づき検討を進める方針を示した。

 また、所轄庁の圏域を超えて全国に設置されているサテライト施設への監督の課題から、広域通信制高校とサテライト施設の所轄庁の在り方を検討する必要性を示したほか、広域通信制高校の設置数が増加する中で質の保証が十分でない学校もあることから、組織運営や教育研究活動の状況を定期的に確認する仕組みや第3者による評価を促進する方策を検討するとした。

 次回会議は10月26日に開催。通信制高校の教育方法・学習支援体制に関する課題、設置認可基準・所轄庁に関する課題に関する論点の整理に向けて検討を開始する予定。

(解説 2021-10-01付)

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