【解説】道警８月末少年非行等概況

（解説 2021-10-04付）

　道警本部は、ことし８月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、８月末時点で５４７人（うち女子は１１７人）。前年同期に比べ１１人減少した。

　内訳は、刑法犯が１１人減の４４７人（同９７人）、特別法犯は２０人増の１００人（同２０人）。

　刑法犯少年（犯罪少年）の再犯者率は２８・３％で、前年同期比１・７ポイント増となった。

　非行少年に該当しないものの、飲酒、喫煙、深夜はいかいなどで補導された不良行為少年は、６３６２人（同１５９４人）で、１６２６人減少した。

　刑法犯の検挙・補導人員を罪種別は、窃盗犯が６４人減の２５６人で全体の５７・３％を占めた。そのうち、万引きが３６人減の１７６人で、６８・８％と最も多かった。

　このほか、粗暴犯が７８人、風俗犯が２２人、凶悪犯が７人、知能犯が１８人、その他が６６人だった。

　学職別では、中学生が最多の１２５人。高校生が１１２人、小学生が１０３人など。中高生で全体の５３・１％を占めた。

　特別法犯で検挙・補導された１００人の内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法が２５人、大麻取締法が１７人、育成条例が１４人など。

　薬物乱用少年は１９人で前年同期から１人減。内訳は、有職少年が９人、無職少年が６人、高校生とその他学生が２人ずつとなった。

　少年の福祉を害する福祉犯の検挙数は１５５人で前年同期から６人減。内訳は育成条例が７０人、児童買春・児童ポルノ禁止法が６８人。

　福祉犯の被害に遭った少年は１２２人で、前年同期に比べ１５人減少。法令別では、児童買春・児童ポルノ禁止法が５４人、育成条例が５０人となった。

　被害少年を学職別でみると、高校生が６３人、中学生が３９人、小学生が４人。有職少年と無職少年が８人ずつ。

(解説 2021-10-04付)