【解説】子に対する前兆事案　９月末

（解説 2021-10-15付）

　道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況（９月末現在）をまとめた。９月は５１件を受理。１月からの累計は、前年同期比１０９件減の４２９件となった。

　前兆事案とは、１３歳未満の子ども等を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけや、つきまといのこと。

　態様別にみると、「声かけ」が最多の１６２件で、全体の３７・８％を占めている。次いで、「容姿の撮影」が７０件で１６・３％、「つきまとい」が５３件で１２・４％、「痴漢、身体接触」が５０件で１１・７％、「身体露出」が４１件で９・６％、「のぞき・盗撮」が９件で２・１％、「ストーカー等」が２件で０・５％、「その他」が４２件で９・８％となった。

　発生時間帯は、「午後３時台」１１８件、「午後２時台」８６件、「午後４時台」７３件で、下校時間帯に当たる午後２～４時台が全体の６４・５％を占めた。

　発生場所は、「道路（歩道）上」が３０５件と最も多く、全体の７１・１％を占めた。次いで、「公園」が７８件で１８・２％、「建物内」が１７件で４％「その他」が２９件で６・８％だった。

　発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が２３０件で５３・６％、「遊戯中」が１１１件で２５・９％、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が５２件で１２・１％など。

　道警本部では、不審者に遭遇した際には、防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせること、身の危険を感じた際は、近くの店舗や家に避難することを指導するよう求めている。

　また、早期通報によって、警察官が現場に急行し、行為者の特定や不審点の解消などに対応できることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかに通報するよう呼びかけている。

(解説 2021-10-15付)