【解説】道スポーツ推進条例で意見募集

（解説 2021-10-19付）

　道は、道スポーツ推進条例の原案のパブリックコメントを１１月１０日まで受け付けている。スポーツ推進の基本理念、施策の基本事項を定めるもので、早ければ来年１定道議会での条例制定となる見通し。

　条例原案は、自民党・道民会議、民主・道民連合、北海道結志会、公明党、日本共産党の道議会各派で組織する道スポーツ推進条例（仮称）検討会議が作成。

　本道におけるスポーツの推進に関する基本理念を定め、道の責務を明らかにするとともに、施策を総合的・計画的に推進し、道民の心身の健康の保持増進、地域の特性を生かした魅力ある持続可能な社会の実現に寄与することを目的としている。

　「する」「見る」「支える」「知る」といったスポーツの多様なかかわりを通して相互につながる好循環が生まれるとし、本道の地域特性を生かした健康で豊かな生活の形成と魅力ある人づくりや地域づくりの推進、持続可能なスポーツ王国北海道の実現を目指す。

　基本的施策では、「ライフステージに応じたスポーツの推進」「健康づくりの推進および健康寿命の延伸」「子どものスポーツの推進」「障がい者のスポーツの推進」「スポーツでつくる優しい共生社会」など１３項目を提起。このうち、子どものスポーツの推進では、学校、スポーツ団体、家庭が連携し、スポーツの機会の提供、充実に向けた取組を推進するとしている。

　条例施行後、５年を経過するごとに社会経済情勢の変化などを踏まえ施行状況を検討。結果に基づき必要な措置を講じるとした。

　条例の制定後、国において策定準備が進められているスポーツ基本計画も踏まえた上で、道は第３期道スポーツ推進計画（令和５～９年度）の策定に向けた検討を開始する。

(解説 2021-10-19付)