９月末の中高新卒者内定状況

（解説 2021-11-16付）

　厚生労働省は、令和４年３月高校・中学新卒者のハローワーク求人における求人・求職・就職内定状況（９月末現在）を公表した。来春卒業予定の高校生の就職内定率は６２・０％となり、前年１０月と比べ２・２ポイント下回った。

　学校やハローワークからの職業紹介を希望した生徒を対象に調査。中学新卒者については選考・内定開始期日が４年１月１日以降（積雪指定地域ではことし１２月１日以降）のため、今回はまとめていない。

　求人数は３６万８５２０人で前年１０月時点と比べ０・３％減少。求職者数は１３万８３２８人で９・２％減少。

　求人倍率は０・２３ポイント上昇し２・６６倍。都道府県別では東京（７・２８倍）、大阪（４・３４倍）、広島（３・３４倍）などと続いた。最も低かったのは奈良（１・６１倍）。

　高校新卒者の就職内定者は約８万６０００人で、前年１０月と比べ１２・４％の減少となった。就職内定率を都道府県別にみると、福井（８１・２％）、山口（７８・２％）、石川（７６・５％）、富山（７４・４％）、新潟（７３・５％）、愛知（７２・９％）、三重（７１・３％）、静岡（７１・５％）、香川（７１・２％）など。最も低いのは沖縄で２７・０％だった。

　産業別では、製造業が９・３％増、工業、採石業、砂利採取業が３・９％増、農・林・漁業が２・６％増といずれも増加。一方、金融業・保険業が１６・１％減、宿泊業・飲食サービス業が１０％減、運輸業、郵便業が８・４％減となった。

　道内の状況をみると、求人数は１・２％減の１万４９３５人、求職者数は７・７％減の６００７人、求人倍率は０・１７ポイント増の２・４９倍。

　就職内定者は前年１０月と比べ１７・９％減の２４５１人だった。

　就職内定率は５・１ポイント減の４０・８％。男女別みると、男子が４３・８％、女子が３７・２％となった。

(解説 2021-11-16付)