札幌市養護教員会が講演動画配信　保健室を交流の場に　講師に千堂あきほさん

（札幌市 2022-03-11付）

家庭での子どもとの接し方などについて講話した

　札幌市養護教員会（小笠原麻実子会長）は、全市研修会として実施するオンライン講演の動画配信を、きょう１１日から開始した。市内在住でタレントの千堂あきほさんが講師を務め、自身が母親になってからの子どもとの関わりなどについて講話。千堂さんは、子どもと保健室の関わりについて「子どもが気持ちを切り替えたり、積極的にコミュニケーションが取れるような場所になってほしい」と話し、子どもと養護教員の積極的な交流を願った。

　本年度の研修会は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、講演の動画を事前に収録。会員がユーチューブで視聴するオンデマンド形式とした。

　今回は芸能界で活躍し、現在は市内に移住して子育てやＰＴＡ活動など、様々な分野で活躍してきたタレントの千堂さんを講師に迎えた。

　講話では千堂さんが芸能界で活躍するまでの経緯や父親からの助言、母親になってからの子育てなどについて語った。

　千堂さんは高校生のときにオーディションに合格して芸能界に進んだ。人気ドラマに出演するなどしたが「いつ寝たかも分からなくなるほど忙しかった」と振り返った。

　その後、結婚と出産を機に札幌に移住。出産後も仕事を継続する中で感じたこととして「仕事と子育ての両立はできないものだと思う。日々、どちらの優先順位が高いかを考えて、比率を変えていかなければいけない」と自身の経験を伝えた。

　また、コロナ禍での子どもや教員に対しては「子どもたちはうまく対応できている部分も多い。今のコロナの状況に対して、どう考えて対応したかというのは重要な経験になると思う」と述べた。

　最後に「今は出口が見えてきていると思うので、前にある光を見てほしい」とエールを送った。

(札幌市 2022-03-11付)