函館市教委　３年度教職員表彰式　優れた実践たたえる　３氏に辻教育長が伝達

（市町村 2022-03-31付）

松浦校長（前列左から２番目）と木村校長（同３番目）、櫻井教諭（同４番目）

　【函館発】函館市教委は２９日、市内の南北海道教育センターで３年度市立学校教職員表彰式を執り行った。辻俊行教育長が八幡小学校の松浦一秀校長と五稜郭中学校の木村雅彦校長、巴中学校の櫻井純教諭の３人に表彰状を手渡し、功績をたたえた。

　松浦校長は道教委の学校力向上に関する総合実践事業の指定校として、教育振興に大きく貢献。優れた指導力と実践力で全市的な取組の推進や研究実績を収めるとともに、市小学校長会会長、市生徒指導連絡協議会会長を務め、多くの優秀な後進を育成し、学校教育の充実・発展に寄与した点などが評価された。

　木村校長は市内初のコミュニティ・スクール導入校の舵取り役として先導的な役割を担ったほか、道教委の研究指定働き方改革推進事業と学校改善を連動させ、教職員と協働しながら教育改革に取り組んだ。また、市中学校長会会長、市中学校理科教育研究会会長を務めるなど、学校教育の充実・発展に多大な貢献を果たした点が評価された。

　櫻井教諭は美術教諭として生徒の作品制作に指導力を発揮。作品は「社明標語入りポスター展」で最優秀賞や優秀賞に選ばれた。また、道立函館美術館見学をカリキュラムに取り入れるなど、学習指導要領に基づいた柔軟な指導計画を作成し、同校の経営参画を果たしている点などが功績としてたたえられた。

　表彰式で辻教育長は松浦校長と木村校長に対し「市教委と校長会の円滑な連携に務めるなど、素晴らしい校長会をつくり上げてくれた」と称賛。櫻井教諭には「美術科の教科指導で高い専門性のある教育活動を展開した。教職員集団の中でもリーダーシップを発揮し、今後も市の教育に力を貸してほしい」と今後の活躍に期待を寄せた。

　受賞について松浦校長は「市教委の指導助言や励ましのたまもの。退職後も賞を励みに、子どもたちの幸せのために役立つ活動を奨めていきたい」と述べた。

　木村校長は「辻教育長をはじめ市教委のリーダーシップのもと、学校現場は進むべき道を突き進めた」と謝意を述べた。

　櫻井教諭は「共に働く教職員や子どもたち、家族のおかげで受賞できた。賞に恥じることなく、今後も教科経営に力を注いでいきたい」と意欲をみせていた。

(市町村 2022-03-31付)