【解説】国研 教育課程編成の研究報告
(解説 2022-05-09付)

 国立教育政策研究所は、平成29~令和3年度プロジェクト研究「学校における教育課程編成の実証的研究」報告書をまとめ、研究所のホームページに掲載した。

 教育課程編成の充実に向けて①研究開発学校におけるカリキュラム・マネジメントの実践事例分析②現代的な諸課題に対応した資質・能力を教科等横断的な視点で育成するカリキュラム開発の事例研究③諸外国の教育課程改革の動向調査―の観点に基づく研究を進め、今後の学習指導要領改訂に向けた基礎資料を提供することが狙い。

 ①では、東川町立東川小学校など全国の研究開発学校10校の実践を踏まえカリキュラム・マネジメントの充実に向けた知見を示し、育成を目指す資質・能力を共有する学校文化の醸成や、学校を支える自治体・地域のネットワークづくりの必要性などを挙げている。

 ②では、各教科の枠を越えた多面的・多角的な視点の活用や学習課題を自身の社会の問題として捉える姿勢を育成する必要性を示し、学校の目標や教師の専門性、子どもの実態に合わせた方法や実施規模の選択が考えられるとした。

 ③では、一部の諸外国や地域でSTEAM教育の推進に向けた教育インフラのネットワーキング化や探究型学習の計画を支援する教員の配置が行われており、各学校による柔軟な教育課程編成と教育の質向上を支援する方策の検討が進んでいると報告。

 資質・能力を評価する枠組みの開発による到達基準の見直しが進み、カリキュラムの柔軟性を高めて学校裁量を広げる方向性が強まる中、評価する仕組みや評価ツールの開発が課題となっているとし、わが国においても学力調査等を学校のカリキュラム評価に活用する仕組みを検討する必要があるとした。

(解説 2022-05-09付)

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