【解説】連休迎えマニュアル再確認を
(解説 2022-04-28付)

 11~17日における道内学校関係者の新規感染者数は3270人で、前週と比べ1327人増加した。道の発表によると、21日時点の新規感染者のうち10代以下が41・9%を占め、若年層で感染が拡大している。

 過去の大会等における集団感染の事例をみると、密の回避が難しい待機場所や車座での食事、更衣室の不十分な換気、マスクなしでの会話などが考えられる要因として挙がっている。

 昨年、苫小牧市内で開催された全国高校選抜アイスホッケー大会では、事前合宿、公式練習、合宿を含めた150人が感染した。国立感染症研究所の報告書によると、競技中以外に会場控室、廊下での着替え、入場の前後など競技前後における接触や宿泊中の活動等で感染が伝播した可能性を指摘しており、ベンチや控室では選手がマスクを着用せず飛沫感染が起こり得る状況だったとしている。

 このため、主催者においては控室の密な状況と換気の改善、会場での徹底した動線管理が重要とし、参加チームにおいては参加2週間前からの健康状態の確認と主催者への報告の徹底、外部との合同練習や試合、卒業生を含む外部との接触の禁止、感染対策を講じた宿泊施設の利用が重要としている。

 末松信介文部科学大臣は26日の記者会見で、5月の大型連休を迎えるに当たり、あらためてワクチンの追加接種の要請や家庭との連携を含む感染症対策の徹底を要請する考えを表明。学校関係者に対し、文科省の衛生管理マニュアルや自治体のマニュアルを再確認するよう求め「部活動における感染症対策の徹底、家庭における感染対策への協力の呼びかけ、連休期間明けの円滑な学校開始に向けた準備・検討に万全を期し、引き続き学校職員のワクチン接種を進めてほしい」と述べた。

(解説 2022-04-28付)

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