【解説】増え続ける子ども被害犯罪

（解説 2022-04-21付）

　道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議は、４年度の取組の重点を見直し「子ども・女性対象犯罪」「オレオレ詐欺等の特殊詐欺」「インターネット利用犯罪」の３点に整理した。

　会議は、道民、事業者、行政等が協働して防犯意識の醸成や自主的な防犯活動の促進などを行っている。

　３年の北海道の刑法犯認知件数は１万８４２９件で１５年から１９年連続で減少しているが、子ども被害犯罪（１３歳未満）は２１１件で、前年に比べ５２件増加している。また、平成２８年の１０２件から１２１件、１０６件、１２９件、１５９件、２１１件と、平成３０年を除き毎年増加している。

　道警に特に力を入れて取り締まってほしい犯罪の調査でも、１位の「殺人・強盗などの凶悪な犯罪」に続き「子どもの連れ去りやいたずら、虐待」が２位。

　道民が不安を感じる犯罪等の被害防止のための４年度の取組の重点は「子ども・女性対象犯罪」「オレオレ詐欺等の特殊詐欺」「インターネット利用犯罪」の３点に整理。インターネットを利用した犯罪は、オンライン授業など急速にインターネットが浸透している中「一人ひとりが被害を予防するための対策を行う必要がある」とし、道警では「サイバーセキュリティひろば」のホームページで最新の防犯情報や取組を紹介。講話も申し込める。

　４年度の推進項目は「学校・通学路等における児童等の安全確保」など５点で、通学路の安全マップを学級活動等での指導の際に活用した割合は３年１２月末で小学校９４・３％、中学校９３・９％だが、４年度末までに１００％を目指す。

　また、防犯教室および防犯訓練の両方を実施している割合は３年１２月末で小学校９７・５％、中学校９５・１％、高校１００％だが、４年度末までに全て１００％を目指す。

(解説 2022-04-21付)