清尚学院高が中国料理特別実習　熟練の技を感じ取る　地元ホテル総料理長招き

（学校 2022-06-07付）

プロ直伝の調理方法を学んだ

　【函館発】清尚学院高校（須藤由司校長）は１、３日の２日間、調理科３年生を対象に函館国際ホテルの木村史能総料理長による特別実習を実施した。木村総料理長が日ごろ腕を振るっている中国料理の仕込みや調理方法を指導。生徒５７人は熟練のプロの技や心意気を感じ取った。

　同校調理科は卒業資格と同時に調理師資格が取得できる。日ごろから日本料理や西洋料理、中国料理、洋菓子、和菓子など各分野の調理関係者を招いた実習機会を重ね、料理人になるための腕を磨いている。

　今回の特別実習では、日本中国料理協会函館支部長を務める木村総料理長が、本格的な中国料理の調理方法を教えた。

　メニューは「エビのチリソース」「豚肉と野菜入りあんかけ焼きそば」「杏仁豆腐」の３種類。生徒は５人程度のグループに分かれて調理を開始。木村総料理長は、野菜を切ったり仕込みに取り組んだりしている生徒の様子を見守りつつ、包丁のさばき方や野菜を切る大きさなどを指導。生徒は疑問点を積極的に質問しながら取り組んだ。

　生徒の一人、三澤光さんは「食材本来の味を生かし、客の目線に立った指導が的確で素晴らしかった。使用したことのない調味料を使った実習で、とても興味深かった」と話した。

　木村総料理長は「生徒が馴染みのある中国料理をメニューに設定した。ただ調理するだけでなく、自信を付けてもらえるように工夫した。調理過程を冷静に分析できる機会となり、卒業後は料理人の道を志してもらえれば」と期待を寄せた。

　今月末には調理科２年生が異なるメニューで特別調理実習に取り組む予定。

(学校 2022-06-07付)