帯広大空学園義務教育 福祉デザイン STEAM教育を推進 3Dプリンターで自助具開発(学校 2022-07-15付)
【帯広発】帯広市立大空学園義務教育学校(村松正仁校長)は、総合的な学習の時間に位置づけた独自カリキュラム「総合福祉デザイン」で、義務教育段階からSTEAM教育を意識した学習を推進している。地域の福祉施設利用者に向けて自助具を開発する授業を展開。美術・技術・情報工学の分野をかけ合わせ、3Dプリンターなどの新技術を活用して製作していく。
国は、科学・技術・工学・芸術・数学の各分野を教科横断的に学習するSTEAM教育を推進している。現代社会に生き、新たな価値を創造する人材育成を目指している。
元年度には新学習指導要領の内容を踏まえ、教材整備指針を8年ぶりに改訂。中学校への3Dプリンター導入を追記し、技術革新をけん引することができる資質能力の育成を求めた。
帯広市内では現在、大空学園義務教育学校、市立南町中学校などで3Dプリンターが導入されている。
うち、大空学園義務教育学校は、パナソニック教育財団の実践研究助成等によって7台を用意した。
同校は、8年生の総合的な学習の時間において独自カリキュラム「総合福祉デザイン」を位置づけている。体の不自由な人に向けて自助具を開発する授業を展開。ユニバーサルデザインを美術科で学び、技術科では端末で設計した製品を、3Dプリンターを活用して製作するなど、美術・技術・情報工学をかけ合わせている。
生徒主体の製品開発に向けて、福祉用具を扱う企業や福祉施設など地域の協力を得た。実際に使用されている自助具の体験や、施設利用者と関わる機会を設定。地域住民のために生徒が創造力を膨らませ、新技術を使い製品開発に向かう姿は、国が求めるSTEAM教育の在り方に重なる。
今後生徒たちは、夏季休業前に訪問看護における自助具の利用実態や施設利用者の声を聞くなど、製品設計に向けて情報を収集する。休み明けにはデザインを固め、9月末には福祉施設に製品を納入。施設職員や利用者からのフィードバックを受け、改良品を再納入する予定。11月の地域公開研究会では活動の成果を発表する。
(学校 2022-07-15付)
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