【解説】小児コロナ患者 症状比較(解説 2022-08-18付)
国立成育医療研究センターと国立国際医療研究センターは12日、小児コロナ入院患者の症状などを「デルタ株流行期」と「オミクロン株流行期」で比較した研究結果を公表した。
新型コロナウイルス感染症の第6波では、感染力が強いとされるオミクロン株が流行し、小児患者数が増加。しかし、日本におけるオミクロン株流行期の小児新型コロナウイルス感染症の臨床的特徴についての情報は限られ、その解明が求められていたことから今回、研究を進めた。
研究は、国立国際医療研究センターが運営している国内最大の新型コロナウイルス感染症のレジストリを利用したもの。3年8~12月までをデルタ株流行期、4年1~3月までをオミクロン株流行期とし、それぞれの期間に登録された18歳未満の小児新型コロナウイルス感染症入院例847人(デルタ株流行期458人、オミクロン株流行期389人)を対象に実施した。
結果、オミクロン株流行期の小児新型コロナウイルス感染症患者は、デルタ株流行期と比較して2~12歳は発熱、けいれんを来す患者が多い。13歳以上は咽頭痛を来す患者が多かった。
一方で、6歳以上の患者では、嗅覚・味覚障害を来す患者が少ないなどの特徴を認めた。
また、オミクロン株流行期は、教育関連施設での感染が考えられる症例がデルタ株流行期より多かった。
新型コロナワクチン接種歴をみると、酸素投与・集中治療室入院・人工呼吸管理などのいずれかを要したより重症と考えられる患者の中で、新型コロナワクチンの2回接種を受けていた人はいなかった。
両センターでは、研究結果を今後の小児への新型コロウイルス感染症の対応を考えていく上での基礎資料として活用していく考え。
(解説 2022-08-18付)
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