【解説】体力・運動能力調査報告書(解説 2022-10-19付)
スポーツ庁は、3年度体力・運動能力調査における調査報告書をまとめた。
調査は、国民の体力・運動能力の現状を明らかにするため、最初の東京オリンピックが開催された昭和39年以来、毎年実施しているもの。今回は、3月に第3期スポーツ基本計画が策定されたことに伴い、第1期スポーツ基本計画が策定され開始された年から、第2期スポーツ基本計画期間が終了した年までの10年間の調査結果を概観した。
青少年(6~19歳)、成年(20~64歳)、高齢者(65~79歳)の男女・世代別に実施。うち青少年世代では、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、20㍍シャトルラン(12~19歳は持久走との選択実施)、ソフトボール投げ(12~19歳はハンドボール投げ)など8項目を行った。
青少年世代の3年度における握力、50㍍走、持久走、立ち幅跳び、ボール投げを水準の高かった昭和50~60年ごろと比較すると、中学生男子および高校生男子の50㍍走を除き、依然低い水準になっている。
ここ10年間では、男子で握力、ボール投げが多くの年代で低下傾向を示しているが合計点は横ばい。女子では、長座体前屈、反復横跳び、立ち幅跳びおよび合計点が多くの年代で向上傾向を示している。
また、男女共にいずれの年代において、運動部やスポーツクラブへ所属している群の合計点は、所属していない群よりも高い傾向にある。小学校入学前に週4日以上外で体を動かす遊びをしていた群の合計点は、週3日以下の群よりも高かった。
このほか、男子でほとんどの年代、女子ではいずれの年代において中学校,高校、大学のいずれかで運動部(クラブ)活動を経験した群の合計点は、経験のない群よりも高い傾向にあることが分かった。
(解説 2022-10-19付)
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