子の望ましい生活・学習習慣定着へ やり抜く姿を見守って 留萌局 PTA等対象に研修
(道・道教委 2022-10-26付)

子の望ましい生活・学習習慣定着へ
講演や分科会、情報提供を行った

 【留萌発】留萌教育局などは9月下旬、オンラインで4年度学力向上推進事業「子どもの望ましい生活習慣・学習習慣定着研修事業」を開催した。管内市町村のPTAおよび教育行政職員、家庭教育サポート企業、家庭教育ナビゲーター、社会教育関係者ら約200人が参加。講演や分科会、局からの情報提供を通して子どもの望ましい生活習慣や学習習慣の定着に向けて考えを深めた。

 事業は子どもと保護者の意識向上を図り、子どもの望ましい生活習慣や学習習慣の定着に向けた取組を促進することがねらい。今回、留萌管内PTA連合会研究大会を兼ねて開催した。主催は留萌局や留萌管内PTA連合会などとなっている。

 はじめに競泳の池江璃花子選手の母親の美由紀さんが「あきらめない“強い心”をもつために」と題して講演。子どものための能力開発教室を30年間経営していることに触れ、子育てに当たって①自分を信じること②人間力を育てること③本番力を付けること―の3点の重要性を強調した。

 ①については、周囲にいる大人が「あなたにはできる」と子どもの才能を信じて声かけをすることで、90%あると言われている潜在能力を引き出すことができると説明した。③についてはリラックスした状態でベストパフォーマンスをするためには、成功をイメージする重要性を強調。美由紀さんの声に合わせたイメージトレーニングの体験も実施した。

 続いて「組織・運営・地域連携」「学校教育・家庭教育」「健康・食育」「高校教育」の4テーマで分科会を実施した。「組織・運営・地域連携」では遠別町立遠別小・中学校PTAが生涯学習まちづくり人材バンクを活用したPTA活動と学校運営協議会との連携について報告。また「学校教育・家庭教育」では初山別村PTAが子どもの学びへの意欲を育てる家庭教育の在り方についての村内アンケート結果を示し、家庭教育の環境づくりが子どもの規範意識や自尊意識の育成につながっている成果とともに、子どもがインターネットやゲームの時間を決めて守ることへの課題を示した。

 このあと、留萌局が情報提供。担当者がPTA組織の意義と活動の工夫について事例を説明した。また最新の青少年のインターネット利用時間のデータをもとに、利用時間が増加傾向となっているほか、スマートフォンの利用時間と学業成績に相関があることに触れ、夜間の携帯・スマートフォンの利用を減らすことを提案した。

 また、3年度全国学力・学習状況調査の結果について、本道の望ましい学習習慣・生活習慣の定着が全国に比べて不十分な状況のため、生活リズムを整えるための運動時間や学習時間の目安を提示したほか、学習習慣の定着のために自ら計画を立て、やり抜く姿を見守ることの大切を伝えた。

(道・道教委 2022-10-26付)

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