道教委 公募校長中間報告 高校魅力化 徐々に実現 改革の進捗や成果示す
(道・道教委 2022-11-24付)

道教委公募校長中間報告
道教委公募校長中間報告

 道教委は10月下旬、道立高校長庁内公募に係る中間報告をオンラインで実施した=写真=。余市紅志高校の生田仁志校長ら公募校長が道教委の幹部たちに高校改革の進捗状況や今後の取組を報告。赴任3年目を迎える校長は、地域と連携した教育課程の実施やコンソーシアムの充実、業務改善など高校改革の現状を示した。

 道立高校の庁内公募は2年度人事から開始。「地域創生に向けた道立高校の魅力化」「ICTを活用した新たな学びの実践」「働き方改革の新たな取組・実施」などに意欲とアイデアを持って取り組む校長を公募し、高校改革を推進している。

 2年度に4人、3年度に2人、4年度に3人の計9人の公募校長を配置。5年度は留萌・当別の2高校で公募する見通し。

 報告会は新型コロナウイルスの影響で前年度同様オンラインで開催。公募校長に着任し3年目を迎える余市紅志高の生田校長は、町内ワイナリーとの連携のもと、ワイン作りの一連の作業を教育課程として実施できるようになったと報告。次年度に向け商業の授業の中でラベル製作に取り組んでいることを伝えた。

 同じく着任3年目となる鵡川高校の三村素道校長は、連携型中高一貫教育のモデルプランの形成、地域と連携した職業教育のデュアルシステム、高校魅力化に向けたコンソーシアムの充実などの成果を示した。

 本年度着任した野幌高校の壽淺章洋校長は、新たな探究プログラムの構築に向けて推進委員会の設置など取組の具体化を進める考えを表明。「育成すべき力の明確化や総合的な探究の時間を徹底的に見直し、3年間で一貫した探究学習プログラムの再構築を進めていく」と述べた。

 帯広三条高校の合浦英則校長は、育てたい資質・能力を明確化する単元配列表やルーブリックの作成など「学びの三乗プラン」や地域と連携した教育活動、勤務シフト制や2人担任制の導入による勤務時間の縮減などの効果を挙げ、今後も不断の改善に努めていく考えを示した。

 質疑応答で池野敦教育部長は「改革が徐々に形になっていると感じた。地域が求める新しい役割を発信してほしい」と期待した。

(道・道教委 2022-11-24付)

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