【解説】道 文化振興指針改正へ
(解説 2023-01-06付)

 道は「北海道文化振興指針」の改正を進めている。新たに「子どもが文化を直接鑑賞・体験する機会の確保」や「子どもが地域の文化活動に参加する機会の充実」などを盛り込み、子どもに対する施策を強化する内容となっている。

 現行指針は平成6年に策定したもので、28年が経過。社会経済情勢の変化や関係法令の改正、国の次期文化芸術推進基本計画を踏まえ必要な改正を行う。

 指針の改定版(素案)では、文化行政の基本的な考え方を①次世代へ文化を「つなぐ」②文化を通じて地域の魅力を「たかめる」③文化を活用し未来を「きりひらく」―の3点とし、文化振興施策に「子どもたちが文化を直接鑑賞・体験する機会の確保」「世代間交流を推進するため、子どもたちが地域の文化活動に参加する機会の充実」などの子ども施策を新たに盛り込んでいる。

 また「障がいの特性に応じた利用しやすい環境の充実」「施設のバリアフリー化」や「縄文遺跡群の価値の継承・発展、交流と賑わいの創出」「歴史・文化を活かしたまちづくりの推進」「地域資源が有効に活かされ、魅力的で暮らしやすく、外からも人を呼び込み、地域が活性化するまちづくりの推進」などを盛り込んだ。

 さらに「まんがやアニメなど、本道が優位性を持つ文化の振興」も施策に掲げている。

 15日までパブリックコメントを受け付けており、その後改定版(案)を文化審議会で審議。道議会環境生活委員会に報告し、3月に指針改正にこぎ着ける計画。

 資料の閲覧・入手は道環境生活部文化振興課文化振興係のホームページか直接同係へ。道総務部行政局文書課行政情報センター、各振興局(石狩を除く)の行政情報センターでも受け付ける。

(解説 2023-01-06付)

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