留萌局 MIRAIアクション 持続可能な地域目指し 管内中高生などが実践発表(道・道教委 2023-02-09付)
【留萌発】留萌教育局は2日、オンラインでオロロンリレーションプロジェクト「るもいMIRAIアクション」を開催した。管内中学校、高校の生徒、教職員をはじめ、市町村教委などから約200人が参加。各校や地域の実践発表を通して持続可能な地域づくりに向けて理解を深めた。
取組は、中学生や高校生が地域や社会の課題に対して向き合う機会を設け、地域の一員として当事者意識を持つことがねらい。また、各学校の地域づくりに関する実践交流を通して持続可能な地域のために主体的に活動する意欲を育むことも目指している。
この日、管内中学校、高校の生徒、教職員をはじめ、市町村教委職員、地域住民ら約200人が参加した。
留萌局の髙橋枝里子社会教育指導班主査が取組の趣旨を説明したあと、実践発表を行った。
うち羽幌町立羽幌中学校は「羽幌町PRプロジェクト」と題して発表した。町の活性化に向けて町内の事業所を訪問して課題を明確にしたほか、宿泊研修において他市町の取組状況を視察したことを説明。発表会で各班が活性化に向けた取組を地域住民に説明したことを紹介した。
留萌高校は留萌高校・北海道大学・SDGsゼロカーボンプロジェクトについて発表した。海洋プラスチックごみについて、年間800万㌧以上で、紫外線や波の影響でマイクロプラスチックになることを報告。半永久的にごみとしてたまり続けることから食物連鎖の一環で人間が食べてしまうなど健康被害の懸念があることを伝えた。
また、ごみ最終処分場などを見学したフィールドワークから、袋の中に袋を入れる二重袋やお祭りでのごみ分別問題などの課題を提示。留萌高生への意識改革のほか、小学生にも分かりやすいリーフレットの作成・配布に取り組む方針を説明した。
天塩高校は「ニシンと天塩の特産物~天塩産魚介類を活用したB級グルメの開発」と題して発表した。天塩町の新たな特産品として天塩産のニシンを活用した煎餅作りなどを提案。ニシンの仕入れ先や使用する機械、想定される販売価格や利益などを説明した。
続いて、留萌観光協会のるもい未来観光創生チームが「るもいツーリズムデザイナープロジェクト」を発表した。
昨年11月に実施した「るもいナゾ解きまちあるき商店街からの脱出」の取組概要について説明したほか、失敗と挫折を繰り返しながら、突き詰めて取り組むことを通して達成感と成果を得る経験がつぎの挑戦に向かう力になることを伝えた。
留萌観光協会の佐藤太紀副会長が講評。フィールドワークなどそれぞれの学校での取組の素晴らしさに触れた上で、児童生徒が今後社会に出ていくことから人とのつながりで物事に挑戦する大切さを強調した。
「まちづくりにおいて成功の対義語は失敗ではなく、何もやらないこと。自分事として地域、そして課題に関わってほしい」と呼びかけた。
このあと、地域ごとに実践および感想を交流した。参加した生徒は「良いと思っていたことが悪影響を及ぼすことが分かった。(取組について)予算を考えられるのは、より実現に近づけられるので良かった」「フィールドワークや商品の価格設定など、(まちを)良くしようとする取組に感じた」などと感想を述べた。
(道・道教委 2023-02-09付)
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