第１回推進協で上田教育長　少年団の９年制提案　地域移行の利点を協議

（市町村 2023-06-26付）

中札内村教委・部活動地域移行第１回協議会

　中札内村教委は２０日、村内の文化創造センターで、部活動の地域移行に係る第１回推進協議会を開いた。上田禎子教育長は「スポーツ少年団の９年制」によって、平日を含めた地域移行を進めることを提案。３年間の目標や主要施策等に関する説明を受け、参加者間で部活動を地域に移行する利点について協議した。

　協議会は、学校関係者および保護者、社会教育委員、スポーツ推進委員、スポーツ・文化団体等１４人によって構成。この日、上田教育長が委嘱状を手渡し、正式に組織が設置された。

　上田教育長は開会に当たり、平日を含めて部活動の地域移行を進める考えを示し「スポーツ少年団を９年制にする」ことを提案した。技術と生徒指導の両面から子どもの健全育成を図る必要性を強調。将来的には近隣町村と一体的に取り組む可能性を見据え「子どもの活動の選択肢を増やし、子どもにとってより良い活動環境を整えることに重きを置いて進めたい」と述べた。

　続いて、高橋慎部活動地域移行コーディネーターが、部活動の地域移行に係る推進計画の概要、町内の部活動やスポーツ少年団の現状を説明。３年間の主要施策等を説明し、年度別の目標を提示したほか、部活動の基本的な考え方や現在の加入状況を確認した。

　このあと、参加者が４グループに分かれて「子どもたちにとっての部活動地域移行のメリット」をテーマに協議。「学校外の環境で居場所をつくることができる」「多様なスポーツに挑戦できる土台が地域にあると、子どもたちの活動の幅が広がる」「地域でスポーツ環境を整えると、卒業後の子どもたちが指導者側に回るなどの好循環が生まれそう」など、各立場から多角的な観点を持った意見が上がった。

(市町村 2023-06-26付)