【解説】医科学リソース連携開始
(解説 2023-07-27付)

 北海道はその地理的・気候的環境から、帯広、釧路、苫小牧地域のスピードスケートやアイスホッケー、札幌、上川地域のスキージャンプ、常呂・北見地域のカーリングなど多くのトップアスリートを育成・輩出している。道、市町村、競技団体、大学、医療機関など様々な団体がアスリートの育成・強化を支援している。

 また日本オリンピック委員会、中央競技団体の医・科学スタッフとしてアスリートを支援する実績を持つスタッフも多数存在。ナショナル・トレーニングセンターも数多く整備され、スピードスケート(帯広市)、スキージャンプ(札幌市)、バイアスロン(札幌市)、アイスホッケー(苫小牧市)の冬季競技4種目のセンターも備わっている。

 一方、広域分散な地域特性のため、スポーツ医・科学の知見・人材・サービス・施設の情報は道内各地域に分散しており、競技団体の枠を越えた医・科学人材の情報共有・連携が不十分なほか、スポーツ医・科学リソースを有する大学・研究機関と競技団体、指導者、行政機関の連携の仕組みがない状況となっていた。

 国の第3期スポーツ基本計画では、居住する地域にかかわらず、全国のアスリートがスポーツ医・科学による適切なサポートを受けられる環境整備を推進することを掲げている。このためスポーツ庁は5年度から地域におけるスポーツ医・科学サポート体制構築事業を開始。北海道を含め5団体が採択されることとなった。

 モデル地域では、アスリート、コーチ、トレーナー、保護者など支援対象範囲を拡大させ、スポーツ医・科学サポートの質の向上を目指す各種取組を推進する。持続可能な国際競技力の向上を実現するとともに、日本全国での国民のスポーツへの関心の向上を図っていくとしている。

(解説 2023-07-27付)

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