【解説】1日は「防災の日」
(解説 2023-09-01付)

 きょう9月1日は「防災の日」。地震発生を想定し、参加者がそれぞれの場所で安全行動を取る統一行動訓練「北海道シェイクアウト」は午前10時から始まり、学校、企業、福祉施設、公共機関など約9万3000人が参加する予定だ。

 本道では南西沖地震(平成5年7月12日発生)、東方沖地震(6年10月4日発生)、十勝沖地震(15年9月26日発生)、胆振東部地震(30年9月6日発生)などが発生し、複数の断層やプレートの境界が存在する地理的要因がその背景にある。

 政府は千島海溝と日本海溝で発生する巨大地震の発生を想定し、津波による甚大な被害の恐れがある地域を特別強化地域として指定。津波避難タワーなど施設整備の財政支援を強化した。道も関係自治体を支援する独自の財政措置を講じており、津波被害を想定した動画やリーフレットを作成し、秋以降に6管内で自治体職員を対象とした研修を開始する予定だ。

 防災教育は平成23年の東日本大震災を契機に導入が加速化。道独自の1日防災学校は平成29年に札幌市立北郷小学校での試行から急速に広がり、5年度は677の幼稚園や学校で実施予定となっている。

 令和元年9月に札幌市で開かれた「世界津波の日」高校生サミットには44ヵ国から約400人の高校生が集い「イランカラプテ宣言」を採択。災害に備えた決意を世界へと発信した。サミット開催を契機として始まった道教委の「高校生防災サミット」は本年度で3年目を迎え、10月30日の開催を予定している。

 高校生による北海道高校生ネットワーク「BLOSSOM」は防災意識の向上に向けた様々な啓発活動に取り組み、地域社会の一員として社会に貢献し、輪をつなぐ高校生の姿が広がりつつある。

(解説 2023-09-01付)

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