第74回道高校工業教育研究集会 未来創造する教育推進 7部会で専門性向上へ研鑚(関係団体 2023-09-22付)
工業教育研究集会
第74回道高校工業教育研究集会が19日、ホテルライフォート札幌で開かれた=写真=。道内工業高校の教職員約130人が出席。研究主題「未来を創造する本道工業教育の推進」のもと、中央情勢報告や工業教育を取り巻く諸問題に関する説明、土木、建築、工業化学、電子機械など7部会での協議を通して、工業教育のさらなる充実・発展に向けて専門性の向上を図った。
道工業高校長会(理事長・太田潤一札幌工業高校長)が主催。
本年度の研究主題は「未来を創造する本道工業教育の推進」。少子高齢化の進展やグローバル化、AIやIoTの加速度的な進展を受け①工業教育の活性化推進方策②生徒の特性などに対応した教育内容・指導方法の工夫改善③これからの社会に資する工業教育の推進方策―の3点について協議する。
太田理事長はあいさつで、過日閣議決定された次期教育振興基本計画や新しい時代に向けた本道工業教育の推進、本道工業高校の進路状況などを説明。持続可能な社会の創り手となる生徒を育成するため「教員が技術の進展や新たなニーズなど、学校を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、探究心を持ちつつ自律的・継続的に学び続け、子どもたち一人ひとりの学びを最大限に引き出す授業を進めることが大切」と訴えた。
来賓あいさつでは、石狩教育局の田中賢一局長が登壇し、全国を上回る人口減少や少子化の進行が与える本道産業への影響を指摘。生徒の自己肯定感や自己実現、協調的要素を高めるため、授業改善の重要性を強調し「ものづくりを通して、持続可能な地域社会を支える職業人の育成を心から期待する」と呼びかけた。
全国工業高校長協会の守屋文俊副理事長による中央情勢報告、道教委高校教育課の藤田朋軌主任指導主事による工業教育の諸問題に関する行政説明などのあと、土木や建築、工業化学、電子機械など7部会で協議を開始した。
各部会の研究課題・発表者はつぎのとおり。
▼電子機械部会
▽マイコンカーラリーへの取組=立蔵久範教諭(紋別)
▽小・中学校のプログラミング教育に対応する工業高校のICT教育=菅原源教諭(札幌琴似工業)
▼電気部会
▽1人1台端末に関わる効果的な指導方法=本間一臣教諭(小樽未来創造)
▽学習の質向上から問題解決能力の発展まで=佐藤匠教諭(札幌琴似工業)
▼電子情報技術部会
▽受検生を増やすための取組=花田健教諭(旭川工業)
▼建築部会
▽本校建築科におけるキャリア教育の視点に立った実践的な取組=古賀満教諭(帯広工業)
▽本校における生徒1人1台端末に係る効果的な指導方法=小山内一寛教諭(留萌)
▼土木部会
▽毎時間評価における学習評価の妥当性と確定シートの効果的な活用=山崎直哉教諭(釧路工業)
▽行政・企業と協働して行う探究活動=吉澤敦教諭(帯広工業)
▼工業化学部会
▽グランドデザインに基づいた実習カリキュラムの構築=加藤隆英教諭(苫小牧工業)
▼教育課程部会
▽帯広工業高校における授業改善の向けた取組と課題=我妻雅教教諭(帯広工業)
▽生徒の特性に応じた教育課程編成・実施=本多由紀子教諭(留萌)
(関係団体 2023-09-22付)
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