【解説】平成13年出生児縦断調査
(解説 2023-10-19付)

 文部科学省は、第21回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)の結果を公表した。

 調査は、平成13年に出生した子の実態および経年変化の状況を継続的に観察することで教育に関する国の諸施策を検討・立案するための基礎資料を得るために実施しているもの。

 今回の対象は、全国の13年に出生した子どものうち、1月10~17日の間に出生した子(1月生)および7月10~17日の間に出生した子(7月生)。対象者の年齢は21歳。

 対象者の現状では、在学者は63・9%、就職者は24・5%、その他・不詳が11・6%。前回調査と比べ、在学者の割合が減少し、就職者の割合が増加した。

 学校生活の満足度について、第20回調査と比較すると「学校(クラス)の友人関係はうまくいっている」「教師との関係はうまくいっている」「授業の内容をよく理解できている」の項目に「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合は増加。一方「学校の勉強は将来の役に立つと思う」などについて「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合は減少した。

 1週間の生活時間をみると、対面授業の67・5%、オンラインによる授業の34・7%が「6時間以上」と回答。学校の授業以外では「アルバイト・定職」「娯楽・交友」「学校の授業の予習・復習」などの順に高かった。「部活動・サークル活動」については、1時間未満と回答した割合が69・2%となった。

 就職者の現在の仕事内容・職種について最終学歴別にみると、中学校は26・5%で「サービス職」、高校・特別支援学校は29・2%、28・7%で「生産工程」が多い。短期大学、高等専門学校、専修・各種学校は「専門職・技術職」の割合が最も高かった。

(解説 2023-10-19付)

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