【解説】道 こども政策審議会を改編
(解説 2023-10-20付)

 道は来年1月以降、子ども政策に関する4つの審議会機能を統合し、新たな審議会として改編する。審議会の下に設置する部会に関しても新設・統合する計画で、早ければ4定道議会に関係条例案を提案する。

 こども家庭庁の発足を受け、道は6月から子ども応援社会推進監を新設。子ども政策局に子ども政策企画課と子ども家庭支援課の2課を設置し、組織体制の強化に取り組んでいる。

 道は、子どもを取り巻く環境や政策課題が複雑化する中、道の組織機構改正も踏まえつつ子どもに関する審議機能の集約化を計画。「道子どもの未来づくり審議会」「道社会福祉審議会」「道男女平等等参画審議会(DVに関する事項のみ)」「道青少年健全育成審議会」の4審議会を「仮称・道子どもの未来づくり審議会」へと統合する方針を固めた。

 併せて、こども家庭庁を参考に部会についても再構築。子ども施策に関する基本的事項を審議する「こども政策部会」、幼児期までの子どもの育ちを審議する「こども・子育て部会」、子どもの貧困やヤングケアラー対策に関する「こども家庭支援部会」、社会的養育に関する「こども措置審査部会」「社会的養育支部部会」の新設・統合を予定している。

 子ども視点から少子化対策を推進する「こども部会」に関しては、本年度中に継続・廃止を判断。8月に新設となった困難助成支援部会についても設置を継続する方針。

 一方、部会の在り方に関しては様々な声が出ており、4日に行われた道の医療的ケア児支援部会では「障がい児支援部会(仮称)」の新設を提案する意見もある。道は今後、具体的な方向性を固めた上で条例案をまとめ、各審議会・部会の改編・新設を進めていくとしている。

(解説 2023-10-20付)

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