EBE実践校の枝幸高 中高交流会 円滑な接続へ連携強化 研究授業見学や分科会など(学校 2023-11-15付)
枝幸高校で中高交流会
【稚内発】枝幸高校(辻芳恵校長)は1日、同校で中高交流会を実施した。宗谷教育局の石山智浩高校教育指導班主査による講演や研究授業の見学、分科会での意見協議を通して、中高における連携強化を図るとともに、町の生徒の成長・課題などについて情報を共有した。
同校は、道教委の「子どもたちの未来を拓く学びのトランスフォーメーション推進事業」の一環として行っている「エビデンスに基づく資質・能力育成事業」(EBE)の実践校。全国学力・学習状況調査および道高校学習状況等調査のデータを分析し、授業改善に取り組んでいる。
交流会は、中学校までの学びの成果や課題を踏まえた授業改善に向け、生徒が主体的に自分の考えを他者に伝えられるような授業づくりを目的としたもの。町内の枝幸中学校、枝幸南中学校、歌登中学校、枝幸高の教職員計47人が参加した。
開会に当たり、枝幸町教委の小川俊樹教育長があいさつ。「授業研究を通して中学校と高校の情報共有、連携強化が図られることは、非常に有意義な取組。今後の中高をつなぐ足掛かりとなることを祈念する」と述べ、学校教育の充実・発展に期待を寄せた。
研究授業に先立ち、石山主査が「中学校までの学びの成果・課題を踏まえた授業改善について」と題して講演。中高連携が求められる背景や中学校、高校における指導の在り方などについて解説した。
また、中高の円滑な接続のため、教職員が学びの実態を互いに見ることの重要性や中高に共通して「指導と評価の一体化」のための学習評価の工夫についても説明した。
研究授業は、物理、数学Ⅱ、歴史総合の3教科を公開。物理では佐藤優樹教諭が「生徒が主体的に自分の考えを他者に伝えられるような授業づくり」、数学Ⅱは佐藤桂輔教諭が「心理的安全性を高め、主体的な学びを実現する授業」、歴史総合は萩原周太郎教諭が「自ら問いを立て、交流を促す授業」をテーマに展開した。
授業後には教科別で分科会も実施。数学Ⅱの分科会では、協働性を育むことを目的としたジグソー法の導入に対し「数学への興味・関心につながる方法」「授業は主体性を引き出し、心理的安全性に配慮されている」などの意見が上がった。
このほか、地域の子どもたちをどう育てるかについて協議。町の子どもたちの特徴や課題等について情報共有し、生徒の学びを軸に教職員同士が対話を通して交流を深めた。
(学校 2023-11-15付)
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