将来への意識高める　釧路市清明小、湖畔小、武佐小　進学先の青陵中で職業説明会

（学校 2023-11-30付）

　【釧路発】釧路市立清明小学校（中原英雄校長）、湖畔小学校（種市文彦校長）、武佐小学校（出口靖志校長）は１８日、３校合同で６年生を対象に、キャリア教育の一環として職業説明会「キャリアカフェ」を、来春の進学先となる青陵中学校（藤森健浩校長）を会場に開いた。子どもたちは、青陵中校内の校舎図を見ながら職種ごとに設置したブース（教室）を回り、働く人の話に耳を傾けることで、将来の夢や憧れの職業についてイメージを膨らませた。

　一昨年から清明小と武佐小の合同開催だったキャリアカフェに、ことしから湖畔小が参加。３校合同での実施は初めて。合わせて６年生１３１人が参加した。

　総合的な学習の時間に実施。社会的職業自立に向け、労働・職業への意識や社会参画意識等への関心・意欲の向上を図るとともに、地域社会と自分の生活が密接につながっていることに気付くことを目的としている。

　また、会場を進学先の中学校とした理由は、中学校の雰囲気を肌で感じ、少しでも不安を解消するとともに、３校の子どもたちが顔を合わせることで、進学後の交友関係をスムーズにスタートさせるため。小中連携事業の一環。

　この日は、幼稚園・保育園、地元ラジオ局、自動車学校など２２ブースを用意。１回のブースでの説明や質問は約１２分間。子どもたちは興味・関心のあるブースを６ヵ所選んで回り、仕事の内容や働く喜び、苦労していることなどを聞き、真剣な表情でメモを取った。

　動物園のブースを担当した元釧路動物園園長の山口良雄さんは、動物園の役割について説明。いろいろな人が携わって動物園が運営されていることや、市民ボランティアの力がキリンやアムールトラなどの貴重動物の飼育につながったこと、そして何より大切な命を預かっている責任の重さを伝えた。

　地元ラジオ局・ＦＭくしろのパーソナリティー大関かんなさんは、一日の仕事の流れを紹介。放送以外にもイベントの司会やスポーツの中継など、たくさんの人と触れ合う機会があると話し、その出会いが楽しく、喜びにもなっていると笑顔を見せた。

　清明小の金朋果さんはラジオ局ブースでの感想を「パーソナリティーの仕事ややりがいを知ることができた。地域のイベントでも活動しているので身近に感じた」と話し、動物園ブースで説明を聞いた武佐小の河合杏萌さんは「気になっていた仕事の内容を知ることができ、動物園での仕事にますます興味を持った」と将来への夢を膨らませた。

　閉会式であいさつした湖畔小の信成颯太さんは「実際に話を聞くことで、やりがいや大変なこと、仕事の魅力などが分かった。将来の夢に向かって頑張りたい」と力強く話した。

　企画運営に携わった清明小の村田鉄人教頭は「職業への意識の深まりと広がりを生む貴重な機会となった」と話し、今後の望ましいキャリア形成に期待を寄せた。

この記事の他の写真

(学校 2023-11-30付)