端末・周辺機器等の国庫補助 現行水準で継続的整備 次期ICT環境整備方針検討へ
(国 2024-02-26付)

 文部科学省は22日に第3回ICT環境整備方針の在り方ワーキンググループを開き、7年度から始まる次期ICT環境整備方針の検討を開始した。1人1台端末環境を前提に整備を継続するほか、大型提示装置などの周辺機器やICT支援員の配置に関しても現行水準を維持することに概ね合意した。

 方針は端末や周辺機器、無線LANなど学校におけるICT環境整備の地方交付税措置に関する基本的な方針を示すもの。現行の方針は平成29年度に策定し、令和6年度に計画期間が完了する。

 新方針は、現行方針の骨格を継続しつつ第1期GIGAスクール構想の中間的な成果・課題や外部環境の変化をもとに部分的に改訂。1人1台端末を前提に継続的に整備し、義務教育・高校段階でそれぞれ方向性を示す。

 義務教育では6~10年度の5ヵ年で端末更新の国庫補助が開始となるが、6年度は地方負担分に地方交付税措置が講じられることから、新方針でも同様に記載する必要性を示した。

 高校段階においては設置者・保護者負担で端末が整備されている環境を継続。低所得世帯への支援や十分な予備機を整備する必要性を示した。

 AIドリルやデジタルドリルに関しては、公費・保護者負担の実態や別途作成する教材整備指針との関係を踏まえて検討する。

 大型提示装置や実物投影装置などの周辺機器の整備に関しても継続し、端末の持ち帰り学習が進んでいる地域では家庭で充電するケースも多いが、バッテリー消耗や充電忘れなどの状況もあるため充電保管庫の対応を続ける。

 ICT支援員は引き続き4校に1人の配置水準を目指して配置を促進。先行自治体の事例をもとに課題を整理し、今後の配置の方向性をあらためて検討する。

(国 2024-02-26付)

その他の記事( 国)

中教審特別部会 処遇改善で議論 教育職級 拡大に賛意 新たな給料表 制度設計を

 中教審の質の高い教師の確保特別部会は13日に第10回会議を開き、教員の処遇改善の在り方を議論した。能力・職責に応じ、教育職の職務級を拡大する方針に賛意が寄せられ、国において新しい給料表の制...

(2024-03-14)  全て読む

給食の窒息事故防止へ 手引参考に指導徹底を 文科省

 文部科学省は2月27日付で学校給食における窒息事故防止を呼びかける事務連絡を関係者に送付した。26日、福岡県みやま市内の小学校で児童がウズラの卵をのどに詰まらせて死亡した事故を受けた対応。...

(2024-03-01)  全て読む

令和5年 子の自殺者数 2年連続で500人超 自殺予防徹底を 文科省

 令和5年の児童生徒の自殺者数は507人となり、2年連続で500人を上回ったことが警察庁・厚生労働省の統計で分かった。文部科学省は27日付で自殺予防の取組の徹底を求める通知を全国の教育委員会...

(2024-02-29)  全て読む

性犯罪歴の確認を義務化 日本版DBS創設へ骨子案 学校設置者の安全措置も明記

 こども家庭庁は児童対象性暴力等の防止に関する法律案の骨子案をまとめた。教育・保育従事者の性犯罪歴を確認する「日本版DBS」創設に向け、対象事業者や犯罪事実を確認するための仕組みを規定。児童...

(2024-02-29)  全て読む

文化部活動の地域移行実証事業 採択数 200自治体に拡充 重点地域は3都道府県 4月中旬決定

 文化庁は部活動の地域移行に向けた実証事業の6年度実施方針を固めた。地域文化クラブ活動への移行に向けた実証事業は200市区町村程度と前年度から2倍以上に拡充。政策課題に対応する「重点地域」に...

(2024-02-27)  全て読む

文科省 技術科教員調査 23%が免許非保有 10年度までに改善目標

 文部科学省は14日、中学校技術・家庭科(技術分野)の指導体制に関する実態調査を公表した。技術科教員全体の23%が免許を持たない臨時免許状または免許外教科担任であることが判明。札幌市を除く道...

(2024-02-15)  全て読む

文科省 今期国会に提案予定 8年度から入試厳格化 専門学校の教育充実へ

 文部科学省は、専門学校に大学と同様の入学資格の規定を設ける法改正を検討している。一定の要件を満たす場合「専攻科」の設置を可能とし、大学などと同様に修学支援制度の対象とする。今月下旬に法律案...

(2024-02-13)  全て読む

医療的ケア児保護者負担軽減へ 文科省が調査研究開始 7教委で実施体制検討

 文部科学省は6年度から3ヵ年計画で医療的ケア児保護者の負担軽減に向けた調査研究に取り組む。7団体程度の教育委員会を選定し、関係機関との連携体制、学校の実施体制の在り方を検討し、対策につなげ...

(2024-02-09)  全て読む

全国中学校総文祭への架け橋役 北海道中文連が発足 理事長に元札中文連・開発氏

 道内中学生の文化的創造活動の向上・充実を支えようと、NPO法人北海道中学校文化連盟が発足した。1月30日には設立総会を開き、当面の活動として、演劇をはじめとした美術、書道作品の全国中学校総...

(2024-02-09)  全て読む

GIGA活用へ道教大と内田洋行 22日にセミナー開催 オホーツク4自治体が発表

 道教育大学と㈱内田洋行(東京)は、22日午後1時30分から北見市西地区公民館で「北海道発GIGA活用セミナー冬~地域ごとの特色ある先端教育の可能性を探る」を開催する。オホーツク管内の4自治...

(2024-02-07)  全て読む