上川局が英語教育指導力向上研修 力量向上目指し研鑚 子の立場に立った授業を
(道・道教委 2017-01-20付)

上川局英語教育研修
英語と他教科を関連させた活動について、様々なアイデアが挙がった

 【旭川発】上川教育局は十日と十二~十三日の三日間、上川合同庁舎で「二十八年度グローバル化に対応した英語教育指導力向上研修」を行った。管内の小学校における英語教育の中核教員十八人が参加。児童生徒のコミュニケーション能力を育成する指導法について理解を深め、教師としての力量向上に努めた。

 同研修は、三十一年度までに各小学校における英語教育の中核教員が受講。その成果を活用し、自らの授業を公開するなど、校内研修を通して研修内容の普及が求められているもの。

 国が実施する「英語教育推進リーダー中央研修」に参加した名寄市立中名寄小学校の久保聡教諭が講師を担当した。

 研修では、参加者は絵本や歌の活用、様々な方法による単語や表現の効果的な学習、ALTとの打ち合せ、指導案の作成などについて学んだ。

 うち、三日目に行った「他教科等と関連した内容を取り入れた活動」についての研修では、久保教諭が理科で学習する人体の内蔵について、イラストを提示しながら英語で楽しく学ぶ方法を紹介した。

 また、英語と他教科を関連させた教育活動について意見交換し、中では「五年生家庭科の五大栄養素の学習を、『Hi,Friends』のバランスの良い食事を考える活動につなげられる」「家庭科で野菜や調理器具、調理方法の名前を英語で言ってみたり、社会科では世界の国々や文化を英語に関連付けることができそう」などの声が上がっていた。

 今回の研修について、参加者は「ALTと今まで以上に英語で授業に関する打ち合わせをすることが求められている中、会話で使えるフレーズを知ることができた。研修で学んだことを自分の授業に取り入れて実践していきたい」と振り返っていた。

 久保教諭は「授業の際は先生が子どもの立場に立って、どうすれば子どもが楽しいか、何につまずいているのか考えることが大切。研修はそのヒントとなったはず。学んだことをそれぞれの授業に生かしてもらえれば」と期待を寄せていた。

(道・道教委 2017-01-20付)

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