3校3団体に晴れの栄誉 28年度管内教育実践表彰表彰式―十勝局(道・道教委 2017-02-21付)
竹林局長が受賞者に表彰状を手渡し功績をたたえた
【帯広発】十勝教育局は十五日、幕別町百年記念ホールで二十八年度十勝管内教育実践・活動表彰の表彰式を執り行った。教育実践表彰では、学校教育で、帯広市立明星小学校、本別町立本別中学校、士幌高校、十勝管内進路指導研究会、十勝へき地・複式教育研究連盟の三校二団体、社会教育では、鹿追町白蛇姫舞保存会が受賞。竹林亨局長が受賞者に表彰状と副賞を手渡し、功績をたたえた。なお、教育活動表彰は該当がなかった。
冒頭、竹林局長が式辞。受賞者のこれまでの活躍に敬意を表した上で、「現在、当管内においては、目まぐるしく変化する社会の中で、未来を担う子どもたちが自らの個性を伸ばし、自らの力で明るい未来を切り拓いていく勇気と希望をもつことができるよう、〝十勝はひとつ子どもたちのために〟をスローガンに全力で取り組んでいる」と強調。「受賞を契機にさらなる実践を積み重ね、引き続き、管内教育の充実・発展に力添えを」と呼びかけた。
佐藤育子教育支援課長が受賞者の実践活動を紹介したあと、竹林局長が受賞者に表彰状と副賞を手渡し、功績をたたえた。
続いて、十勝管内教育委員会連絡協議会の三澤吏佐子会長代行が祝辞。「皆さんがこれまで積み重ねてきた実践は、十勝管内はもとより、北海道教育の発展に資するものであり、他の学校や団体の取組に大いに示唆を与えるもの」と称賛し、「今後もこれらの実践をより一層充実させ、管内教育のさらなる振興と発展に力添えをいただきたい」と求めた。
受賞者を代表して明星小の石原基博校長があいさつに立ち、「栄誉ある賞をいただき、感謝と喜びの気持ちでいっぱい。表彰を励みに、十勝教育のさらなる発展のため、これからも精進していきたい」との決意を語った。
受賞者の功績概要はつぎのとおり。
【学校教育】
▼帯広市立明星小学校(石原基博校長、児童数四八四人)
分かる喜びを広げ、主体的に学ぶ子どもの育成を目指し、日常の授業改善に努めている。
特に、学習規律やノート指導の徹底、ICT機器の効果的な活用、多様な学習方法の工夫などに全教員が一貫して取り組むなど、特色ある取組を行っている。
また、公開研究会において意欲的に課題を解決し、友達と分かった喜びを共有しながら学ぶ児童の姿を通して、これまでの研究の姿を発信するなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼本別町立本別中学校(池浦暢校長、生徒数一四九人)
よりよい生き方を追求する子どもの育成を目指し、道徳教育の充実に努めている。
特に、道徳アンケートによる生徒の道徳性の把握や学年における道徳の内容項目の重点化、道徳の時間における言語活動の充実など、特色ある取組を行っている。
また、公開研究会における「道徳の時間」の授業において、主体的に考え、自己の生き方について考えを深める生徒の姿を通して、これまでの研究の成果を発信するなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼士幌高校(吉田岳夫校長、生徒数一五六人)
地域に貢献する産業人の養成を目指し、地域と連携した課題解決型の教育活動の充実に努めている。
特に、食品加工研修センターを活用した高度な食品製造や地域と連携した商品開発、ドローン等を活用した最先端農業技術の習得など、特色ある取組を行っている。
また、生徒の夢や目標、思いをブランド化する農業クラブによる「志プロジェクト」は、多くのメディアを活用して情報発信するなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼十勝管内進路指導研究会(寺島康博会長、会員数一〇三校)
昭和三十七年の発足以来、子どもの発達の段階に応じた進路指導やキャリア教育の在り方について研究を推進してきた。
特に、「進路指導は生き方指導である」を基本理念に管内すべての小・中学校が参加する研究大会を毎年開催し、実践研究に取り組むとともに、小中一貫したキャリア教育の指導計画案や指導案例を各学校に発信するなど、特色ある取組を行っている。
また、道進路指導研究大会や全国中学校進路指導・キャリア教育連絡協議会全国大会において実践発表を行い、これまでの研究成果を発信するなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼十勝へき地・複式教育研究連盟(清水敏文委員長、会員数三七校)
昭和二十五年の設立以来、十勝ならではの特色ある教育活動を通して、へき地・複式教育の充実に努めている。
特に、管内へき地・複式教育実践発表会や管内複式校母の集いを毎年開催し、会員の指導力の向上や家庭と連携した教育の充実を図るなど、特色ある取組を行っている。
また、全国へき地・複式教育研究大会や道へき地・複式教育研究大会において実践発表を行い、これまでの研究成果を発信するなど管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
【社会教育】
▼鹿追町白蛇姫舞保存会(山田壮一会長、会員数三五人)
昭和四十八年の創立以来、鹿追町然別湖にまつわるアイヌの白蛇姫伝説をもとにした地域文化の伝承に努めてきた。
特に、白蛇姫の演舞や絵本の作成、子ども白蛇の結成、学校の学習活動への講師の派遣など、地域の絆づくりや郷土の発展に貢献する特色ある活動を行っている。
また、道内・国内はもとより、北海道・カナダアルバータ州姉妹提携十周年記念親善使節団として、カナダで演舞を行い、活動を広く発信するなど、地域文化の創造と発展に寄与する活動として高く評価されている。
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帯広市立明星小学校
本別町立本別中学校
士幌高校
十勝管内進路指導研究会
十勝へき地・複式教育研究連盟
鹿追町白蛇姫舞保存会
(道・道教委 2017-02-21付)
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