美幌町の30年度教育行政執行方針 農業科入学希望者へのPR経費 新たに美幌高支援策展開(市町村 2018-03-16付)
美幌町教委・平野浩司教育長
【網走発】美幌町教委の平野浩司教育長は六日、第三回町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。新たに、美幌高校農業科の入学希望者に対するPR活動経費を支援する方針を示した。また、前年度策定した美幌町学習規律スタンダードの確実な定着を図る取組を推進していくことを説明した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
◇
▼学校教育の推進
▽確かな学力の向上
引き続きチーム・ティーチング、習熟度別指導や道教委のチャレンジテストの活用など、基礎的・基本的な学力向上に向けて取り組んでいく。
町費による教育支援員を各小学校に継続して配置し、主に算数科・国語科において低・中学年を中心にきめ細かな指導を行い、確実な基礎学力の定着に向けた取組を進めていく。
このほか、長期休業中において、地域の大学に在学する大学生ボランティアによる学習サポート事業を年間十日間、全小・中学校で継続して実施する。
併せて、退職教員などによる放課後学習サポートをはじめ、親子国語教室の開催や家庭学習の手引き、生活リズムチェックシートなどの活用を呼びかけ、保護者との連携に努めながら、家庭学習の習慣化を図っていく。
三十五人を超える学級を有する小学校に対し、町費によって臨時教諭を一人配置し、児童一人ひとりの理解度や興味・関心を踏まえた、きめ細やかな学習指導を継続して実施する。
外国語活動、外国語科の授業時間については、教育課程や業務・会議などの効率化によって、週当たりの授業時間を増やすことで対応していく。また、本年度も外国語指導助手一人の配置を継続し、担任による指導のサポートによって、小学校の外国語活動と中学校の外国語科の充実を図っていく。
▽授業改善の充実
町学習規律スタンダードの確実な定着を図るため、全校が一致したより具体的で確かな取組を推進していく。併せて、小・中学校教員の相互交流や学校種間の連携などを推進していく。
授業改善推進チームの取組について、三十年度はさらに推進教員と担任との連携を深化し、全小学校の児童の基礎的・基本的な知識や技能の確実な定着を図っていく。
三十年度も、授業改善のより一層の充実に向けて、すべての学級の公開授業とグループによる研究協議を柱とした公開研究会の実施を進めていく。
▽健やかな身体の育成
運動習慣の定着に向け、すべての学年で新体力テストの実施や、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を踏まえた一校一実践など、学校の特色を生かした効果的な体力の向上に取り組んでいく。
また、地域の協力のもと水泳、スキー、スケート授業において、外部講師を生かした体育授業を引き続き実施していく。
子どもたちの望ましい生活習慣の定着に向け、早寝早起き朝ごはん運動について、成果と課題を明確にしながら、家庭と連携して進めるとともに、学校や家庭における生活リズムチェックシートの積極的活用や、社会教育による通学合宿事業をより充実して進めていく。
▽豊かな心の育成
道徳の授業づくりの研修や道徳の授業公開、さらには、地域の人材や様々な教育資源を活用した道徳科の充実を図っていく。
いじめ問題やネットトラブルなど、児童生徒を取り巻く環境が複雑かつ多様化している現状を踏まえて、生徒指導のための研修会や情報モラル教育の充実を図っていく。
さらに、町いじめ防止基本方針、各小・中学校におけるいじめ防止基本方針を改定する。
▽特別支援教育の充実
特別支援学級に在籍する児童生徒に対し、各小・中学校の学級編制などに合わせて介助員十七人を配置するとともに、インクルーシブ教育の理念を踏まえ、障がいのある児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた適切な教育支援を行うため、個別指導計画と個別支援計画を作成し、関係機関などと連携した効果的な指導や支援に取り組んでいく。
さらに、特別支援教育関係者への研修会を実施するなど、特別支援教育のさらなる充実を図っていく。
▽高校との連携・支援
美幌高校が町内唯一の高校として多様な教育機会の確保を図ることができるよう、継続して道教委に対する間口確保や教育施設の充実を要請する取組を進めていく。
また、農業科の応募生徒の減少に伴い、町外から農業科に入学する生徒の保護者に対する十万円の助成を継続するとともに、道内・外が募集対象である農業科の入学機会に支障が出ないよう、寄宿舎の維持運営にかかる支援を行っていく。
さらに、三十年度から農業科の入学希望者に対するPR活動として、ポスターおよびパンフレットなどの生徒募集活動にかかる経費について、支援を行っていく。
(市町村 2018-03-16付)
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