道教委が遠隔授業実践研究協議会 普及促進に向け研鑚 有明高から礼文高へ配信
(道・道教委 2018-11-06付)

 道教委は二日、有朋高校で三十年度高校遠隔授業実践研究協議会および遠隔サミットを開いた。遠隔システムを通して、有朋高校から礼文高校に配信する書道の授業を公開。約六十人が参加し、研究開発の円滑な推進と充実を図るとともに、遠隔教育の普及促進に向け研鑚を積んだ。

 研究開発学校における遠隔システムを活用した授業の指導方法の成果や課題などの研究協議、専門的な見地からの助言などによって、研究開発の円滑な推進と充実を図るとともに、三十年度文部科学省受託事業「高校における次世代の学習ニーズを踏まえた指導の充実事業」における調査研究の成果と課題を共有し、遠隔教育の普及促進を図るもの。道内外から研究開発学校や研究協力校、高校遠隔授業プロジェクト指定校等の管理職・教諭など約六十人が参加した。

 開会に当たり岸小夜子学校教育局長があいさつに立ち、「遠隔教育を効果的に活用していくことは、各学校教育現場の様々な課題解決や生徒一人ひとりに応じた学びの質の向上に資するもの」とし「授業公開や研究協議等を通して、今後の遠隔教育充実に向け、多くの成果を自校にもち帰ってほしい」と期待を寄せた。

 続いて、文科省初等中等教育局の佐藤有正情報教育・外国語教育課課長補佐が行政説明。

 文科省が取り組んでいる遠隔教育に関する各種事業を紹介し、道内におけるICT・遠隔事業の導入促進を呼びかけた。

 このあと、遠隔システムを通して、有朋高から礼文高に授業を配信。有朋高の小林雅澄教諭が遠隔機器を活用し、礼文高一年の「芸術・書道I」を指導した。

 小林教諭は、書画カメラやハンディカメラを活用し、生徒の作品に対して直接アドバイス。「しんにょう」の書き方やハネ、トメなど、実際に見本を示しながら細かく助言した。

 公開授業後には、高校における次世代の学習ニーズを踏まえた指導の充実事業、高校遠隔授業プロジェクトにおける研究概要や配信高および受信校の取組について実践発表を行った。

 このあと、「遠隔教育に必要な教員の指導力や配慮事項等」「発達段階に応じた対面授業の意義」をテーマに研究協議を実施した。

(道・道教委 2018-11-06付)

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