当別町が新総合計画案策定 一体型義務校開校目指す 26日までパブリックコメント受付
(市町村 2019-12-16付)

 当別町は、令和2年度から概ね10年間を計画期間とする新しい総合計画(案)をまとめた。基本構想編と総合戦略編で構成。基本構想編では「豊かな人づくり」など4つの基本施策を提示。義務教育9年間を見通した教育課程による小中一貫教育を進めることとし、一体型義務教育学校の開校を盛り込んだ。さらに、スムーズな就学につなげるため、幼保小接続プログラムの推進に努める。また、総合戦略編では、「未来を担う子どもの育成」など4つの戦略プランを掲げた。26日までパブリックコメントを受け付けている。

 計画は、総合的かつ計画的なまちづくりを進めるために、まちの将来像やまちづくりの方向性を定め、今後を見据えるもの。

 基本構想編と総合戦略編で構成。期間は来年度を始期とし、基本構想編は概ね10年間、総合戦略編は5年間を設定。

 基本構想編では、「住みよいまちづくり」「豊かな人づくり「元気なまちづくり」「活力あるまちづくり」の4つの基本施策を掲示。

 豊かな人づくりでは、義務教育9年間を見通した教育課程による小中一貫教育を進め、基礎学力・発展的学力の定着を図るとし、一体型義務教育学校の開校を盛り込んだ。

 また、町内小・中学校、認定こども園、当別高校、道医療大学、日本体育大学と相互の連携協力を図り、子どもの能力や個性に応じた教育を推進。

 さらに、小学校区を意識した保育サービスの充実に努め、スムーズな就学につなげるため、幼保小接続プログラムを推進する。

 総合戦略編は、地方創生を実現させる戦略的な視点に立ったプランと重点的に推進するプロジェクトを定め、まち・ひと・しごと創生総合戦略(第2期)として位置付けた。

 基本構想編で示した4つの基本施策をベースに、「産業力の強化」「人を呼び込むまちの再生」「未来を担う子どもの育成」「住み続けたいまちの形成」の4つの戦略プランを設定。

 うち、未来を担う子どもの育成では、①小中一貫教育推進②子育て世帯応援③日本体育大学連携―の3つのプロジェクトを推進する。

 小中一貫教育推進プロジェクトでは次世代の義務教育の在り方など、未来志向の先導的な取組を推進し、学力の向上に努めるとし、今後の事業展開に、小中一貫教育の教育的効果を最大限に発揮する一体型義務教育学校の開校や、町独自の教育理念をもった小中一貫教育カリキュラム作成を盛り込んだ。

 独自教科「当別みらい学」を開設し、ふるさとへの愛着をもち、国際社会で活躍できる人材の育成を図る。

 日本体育大学連携プロジェクトでは、町内在住の小中高校生や指導者などを対象に、同大の指導者やアスリートから指導を受ける機会を創出し、トップアスリートの育成を目指す。日本体育大のほか、道医療大などと協力し、パラアスリートの育成とパラスポーツへの理解・普及・支援を図るとしている。

 総合計画(案)は、町のホームページに掲載。26日までパブリックコメントを募集している。

(市町村 2019-12-16付)

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