道教委がSSWフォーラム開く 積極的活用へ実践例学ぶ 春日井市SSW・尾崎氏ら講演(道・道教委 2020-02-21付)
全道からSSWなど約80人が参加した
道教委は14日、札幌市内の道第2水産ビルで第2回スクールソーシャルワーカー連絡協議会兼スクールソーシャルワーカーフォーラムを開いた。愛知県春日井市学校教育課スクールソーシャルワーカー(SSW)の尾崎律子氏と浦河町教委の吉村明美管理課主幹兼児童生徒相談員による講演のほか、パネルディスカッションを実施。SSWの積極的な活用につながった実践の紹介などを通して、SSWの役割や取組の在り方などについて理解を深めた。
講話や研究協議などを通して事業の効果的な実施に資するとともに、SSWの役割と活用を周知することが目的。全道からSSWや市町村教委担当者など約80人が参加した。
開会に当たり、生徒指導・学校安全課の山内尚史主幹があいさつ。生徒指導上の諸課題の背景には、子どもの心のみならず環境が起因している場合が多いことを指摘した上で、学校と専門家が積極的に連携・協力し、組織的に子どもたちへの支援を行うことの大切さを説いた。
また、SSWの役割の重要性を踏まえ、同会の成果が一人でも多くの子どもの幸せにつながることを期待した。
続いて、生徒指導・学校安全課の福本正規主査が、ことしで11年目を迎える道SSW活用事業の取組について説明。支援対象となった児童生徒数の推移などを示した上で、SSWの配置状況や、SSWの援助などを行うスーパーバイザーの役割、研修体制などを紹介した。
つぎに、春日井市学校教育課SSWの尾崎氏と浦河町教委の吉村管理課主幹兼児童生徒相談員が、「SSWの積極的な活用につながった実践について」をテーマに講演。
尾崎氏は、市のSSW活用状況などを紹介した上で、実践を支える基盤の整備について、教委・学校・地域それぞれにおける事例を交えながら報告した。
教委や学校内にSSWの居場所をつくることで認知度向上や職員との情報共有体制などが構築され、連携が進んだ例を紹介。また、地域資源と顔の見える関係性を構築しているSSWの強みを生かし、関係機関と協働してケースの改善につなげた例などを挙げた。
吉村氏は、児童生徒サポート事業・共育相談「元気」の内容や、不登校等児童生徒に対してカウンセリング等を行う「元気プログラム」の概要などを紹介した。
このあと、エリアスーパーバイザーを務める道医療大学の福間麻紀講師がコーディネーター、スーパーバイザーを務める北星学園大学の大友秀治准教授がコメンテーター、尾崎氏と吉村氏がパネリストを務めパネルディスカッションを行った。
(道・道教委 2020-02-21付)
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