道教委 第2回いじめ審議会 高校生の認知 少ない コミュニケーション必要(道・道教委 2020-11-13付)
道教委は11日、札幌市内かでる2・7で道いじめ問題第2回審議会を開いた。事務局から令和元年度の児童生徒問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果などを説明。委員からは、高校生の認知件数の少なさについてふれ、「“言わない”ケースがあるのでは。教師と生徒のコミュニケーション方法を考えることが必要」などの意見が挙がった。
審議会は平成26年度に、道いじめ防止等に関する条例に基づき設置。本道におけるいじめの防止等のための対策の推進を図るため、重要事項について調査審議する。
開会式では小西晃生徒指導・学校安全課課長補佐が「委員の皆さんといじめについて課題を共有し、協議を深めるとともに、それぞれの立場からきたんのない意見をお願いしたい」と求めた。
議事に移り、事務局の小西課長補佐が令和元年度の児童生徒問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果をもとに、道内の暴力行為やいじめの状況、解消状況などについて報告した。
いじめの認知件数が増加傾向にあることについて、「いじめはどの学校でも起こり得るという認識のもと、ささいなけんかやふざけあいなどの初期段階の小さなトラブル、いじめに関するアンケートの“嫌な思いをした”などの回答もいじめととらえ、適切に指導することが重要であるとの考え」と述べた。
また、認知件数がゼロであった場合も、「生徒や保護者に対しても伝え、認知漏れがないように指導している」などと説明した。
委員からは「高校のいじめの認知件数が少ないのは、生徒自身が“言わない”ケースもあるのではないか。教師と生徒のコミュニケーションを図る方法を考える必要もあるのでは」などの意見や質問が出た。
このほか、事務局が第1回審議会で挙がった「新型コロナウイルス感染症に関する偏見や差別に関する学校の実態を把握し適切な分析が必要」「いじめ防止対策推進法の趣旨が保護者に伝わっていない」などの意見を踏まえ、道教委の保護者向け資料『いじめ防止対策推進法に基づく本校の取組』について紹介し、意見を交わした。
(道・道教委 2020-11-13付)
その他の記事( 道・道教委)
道都市教委連等文教施策要望への道教委回答〈上〉 調査業務精選し負担軽減 カウンセラー制度の充実要望
道都市教育委員会連絡協議会(長谷川雅英会長)と道都市教育長会(同)が道教委に提出した令和2年度文教施策要望に対する道教委の回答はつぎのとおり。 ▼学校における働き方改革の推進について―重...(2020-11-17) 全て読む
特セン 小・中学校等特別支援教育研修講座 子どもの強み生かして支援を 星槎大院・阿部教授講義
道立特別支援教育センターは9日、小・中学校等特別支援教育研修講座を開いた。センターを主会場に、渡島、檜山、上川、根室の各教育局とウェブ会議システムでつなぎ開催。星槎大学大学院教育実践研究科...(2020-11-16) 全て読む
道教委 女性教職員アンケート 管理職満足度64% 志望者増へ多忙化解消を 8割
道教委は、女性教職員の活躍推進にかかるアンケート結果(管理職)をまとめた。管理職としての満足度は「満足している」「どちらかと言えば満足」を合わせて64%。管理職を志す女性教職員が少ない理由...(2020-11-16) 全て読む
文科省 7月時点 道内CS 941校導入、全体の5割 全国平均を20ポイント上回る
文部科学省は、コミュニティ・スクール(CS)および地域学校協働活動実施状況調査の結果を公表した。道立学校を含む道内の学校におけるCS導入校数は前年度比238校増の941校。導入率は13ポイ...(2020-11-13) 全て読む
空知局が高校就職促進事業 学んだことを生かす 建設業者等で意欲高め
【岩見沢発】空知教育局は4日と11日の2日間、高校就職促進マッチング事業を開いた。管内6校から1・2年生44人と教諭6人が参加。参加した生徒の一人は「きょう学んだことを就職活動に生かしたい...(2020-11-13) 全て読む
14管内の最優秀等決定 道教委 学び推進月間標語
道教委は、道学び推進月間における標語入選作品を発表した。6687点の作品が寄せられ、各教育局ごとに最優秀賞、奨励賞を決定。教育局最優秀賞には、岩見沢市立北村中学校2年・長谷川あづささんの「...(2020-11-13) 全て読む
道教委 NZと教育分野協力の覚書 オンライン交流を推進 16日に3会場つなぎ締結式
道教委は、青少年国際交流加速化事業の一環として、ニュージーランドと教育分野の協力に関する覚書を締結することを11日の道議会決算特別委員会第2分科会で明らかにした。協定の締結式は16日午前1...(2020-11-13) 全て読む
道教委 地域と学校連携協Aブロック 学校間の情報共有重要 CSメリットなど理解を
道教委は4日、札幌市内の道自治労会館と後志総合振興局をウェブ会議システムでつなぎ、地域と学校の連携推進協議会(Aブロック)を開いた。両会場で計54人が参加し、学校運営協議会と地域学校協働本...(2020-11-12) 全て読む
道 3年度から環境教育事業 未来図作成など展開 来年3月まで実施校募集
道は、来年度から環境教育事業「フロンティアキッズ育成事業」を開始する。SDGs(持続可能な開発目標)の視点から地域の将来像を考える地域未来図の作成など、道内の小学校6校で環境教育を展開。実...(2020-11-12) 全て読む
道研 ミドルリーダー業務力向上研修 校種を越え取組協議 3校が感染症対策の実践発表
道立教育研究所(鈴木淳所長)は4日、道内小・中・高校12校と道研をウェブ会議システムでつなぎ、副校長・教頭・ミドルリーダーで行う業務力向上研修を開いた。小・中・高校3校がICTを活用した家...(2020-11-11) 全て読む