【解説】メクビット導入　６年度１００％へ

（解説 2022-10-31付）

　文部科学省は２５日、デジタル社会の実現に向けた重点計画に基づく中長期的な計画（最終改定版）を公表した。６年度までにＭＥＸＣＢＴ（メクビット）の登録率を１００％とする目標を明記したほか、情報セキュリティー向上や教育データの活用など今後の目標や取組を示している。

　６月に閣議決定した政府の重点計画に基づく取組を進めるため策定したもの。

　計画の目標は「各省内業務におけるデータ連携やセキュリティーの向上」「ICTを活用した教育サービスの充実」「教育データの効果的な活用の推進」の３点。

　教育データを効果的に利活用するためには必要な知見や成果を集約する共通のシステムを整備する必要があるとし、小・中学校等におけるメクビットの登録率を６年度までに１００％とする目標を示した。

　文科省や国立教育政策研究所などが有する自治体・学校の調査データなどの活用を促進するため、情報を集約する公教育プラットフォームを５年度から試行。利用者のニーズを踏まえた効果的な利活用の推進方策を検討し、アクセス件数の増加を目指す。

　また、省内での行政情報システムの認証・認可の統合によるセキュリティー向上や運営経費削減に向けた方針を記載。５年度までに情報データの調査・分析に関する調査業務数を１００％とし、リスク評価やシステムの更新時期を踏まえた「統合ID基盤連携計画」の策定に取り組む。

　このほか、デジタル臨時行政調査委員会が６月に決定した「デジタル原則に照らした規制の一括見直しプラン」に基づく対応やデジタル庁が整備する共通機能の活用について記載。高度化するサーバー攻撃等への対応するICT人材の育成・確保を図るため、デジタル庁と連携した体制を整備するとした。

(解説 2022-10-31付)