永岡文科大臣　年頭所感　歩み止めず　取組推進　教員制度改革へ全力

（国 2023-01-06付）

永岡桂子文部科学大臣

　永岡桂子文部科学大臣は５年年頭所感で「教育、科学技術、スポーツ、文化はこれからの未来を切り拓くいずれも重要な分野。これらの歩みを止めないという強い決意で引き続き様々な取組を進めていく」と決意を新たにした。「令和の日本型学校教育」の実現に向けては「同一年齢・同一内容の学習を前提とした教育の在り方に過度にとらわれず、新学習指導要領における個別最適な学びと協働的な学びとの一体的な充実が不可欠」と強調。教職員が本務に集中できる環境づくりや養成・採用・研修などの制度改革に全力で取り組むとした。＝詳細は後日掲載＝

　永岡大臣は、小学校における少人数学級の計画的整備や高学年における教科担任制の推進など指導体制の一層の整備を図るとともに、校務ＤＸを加速化など学校における働き方改革を一層推進すると表明。特別免許状の積極的な活用の促進や多様な専門性を持つ社会人が教職に就きやすい環境整備を進める考えを示した。

　ＧＩＧＡスクール構想の一層の推進に向けては、運営支援センターの機能強化、実践例の展開、教育委員会・学校の積極的支援を表明。６年度以降を見据え、英語をはじめとするデジタル教科書を全小・中学校へ提供する。

　高校においては普通科改革による文理横断・探究的な学びや産業教育を充実させるほか、通信制高校の質保証などに取り組む。初等中等教育から高等教育までの理数系教育の充実を図るとともに、女子高校生の理系選択者の増加にも取り組む考えを示した。

　幼児教育の質向上の施策として、各地域における幼保小の接続期のカリキュラム開発・実施を促進する。また、送迎バスの安全装置の義務化や支援策の実施、学校運営協議会制度の全校導入に取り組んでいくとした。

(国 2023-01-06付)