十勝局など 管内特別支援連携協等 本人の気持ちに寄り添い 体制充実へ実践発表や協議
(道・道教委 2024-02-06付)

 【帯広発】第2回十勝教育局管内特別支援連携協議会および第2回十勝障がい福祉計画等圏域連絡協議会十勝子ども発達支援部会が1月25日、十勝総合振興局を主会場に開かれた。オンラインを含め約40人が参加。実践発表や協議を通して、特別支援教育体制の構築および充実に向けて議論を深めた。

 各校種における発達障がいを含む特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒およびその家族に対する支援体制の整備促進について協議等を行い、乳幼児から就労に至るまでの一貫した支援体制の整備の充実を図ることを目的としている。

 はじめに、主催の十勝総合振興局保健環境部社会福祉課、十勝教育局の担当者が行政説明。

 十勝局は、特別支援教育体制整備に係る推進計画に関して、5年度のテーマ「十勝はひとつ~管内市町村の特別支援教育のPDCAサイクルの確立」のもと、「関係機関が連携した相談体制および支援体制の充実」を重点に据えて推進している。

 特別支援教育に関する事業の効果的な活用による体制整備などについて、整備状況を6段階に分類し、管内自治体の調査結果を報告。市町村教委の回答では、ステップ4「事業での助言や改善点等を同じ市町村内で共有し、特別支援教育の充実に活用」、ステップ5「小・中学校等の実情や幼児児童生徒の教育的ニーズに応じて市町村が主体的に地域の取組を進める支援体制を構築」に達する割合が4年度より増加した。

 続いて、帯広市立南町中学校の矢内敏章教諭、中札内高等養護学校幕別分校の山中佳寿美教諭、足寄町福祉課あしょろ子どもセンターの細谷優子専門員が実践発表。

 うち南町中は校区内の稲田小学校、豊成小学校と連携し、役職や校務分掌等の部会による年2、3回の会議を開いている。特別支援部会では小・中学校の環境の違いを話し合い、小中連携の一環として南町中で特別支援学級説明会を実施。進路学習に関しては、特別支援学級の在籍生徒と保護者と共に、管内の普通高校・職業科高校・特別支援学校・通信制高校を視察し、中高連携を図った。

 進路指導に関しては、高校生活だけではなく、就職や就労等の将来を見据えて進学の目的を考えるよう指導。「本人の気持ちに寄り添った話し合い、言葉遣いが重要」とポイントを伝えた。

 このあと「幼児期から就労までの支援体制を構築する上で、就学時と就労時に求められること」をテーマに協議した。

(道・道教委 2024-02-06付)

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