札幌市手稲東小で特別講演会　目標が体と心鍛える　パラリンピアン・永瀬氏来校

（学校 2017-02-28付）

永瀬氏（左上）の指導を受けながら、アイススレッジホッケーで使うそりに試乗

　札幌市立手稲東小学校（松井光一校長）は二十三日、同校でパラリンピアンの永瀬充氏を招いた講演会を実施した。四年生九十八人が参加。夢や目標に向かう姿勢をはじめ、パラスポーツの精神からどのように工夫すれば、みんなが一緒に活動できるかを考える大切さなどを学んだ。

　札幌市教委によるオリンピック・パラリンピック教育推進事業の一環として実施したもの。夢に向かって頑張る大切さや、バリアフリーの考え方を学ぶことをねらった。

　この日、アイススレッジホッケー日本代表のゴールキーパーを務めた永瀬氏が来校した。はじめに、高校一年生のときに病気を発症し、中学校から続けていたバスケットボールができなくなったショックで運動に取り組む意欲を失っていたとき、アイススレッジホッケーに出会ったことを紹介。「できるもの・したいものをみつけて頑張ると、体や気持ちも強くなり、たくさんの友達ができる」と強調した。

　続いて、代表児童がスレッジと呼ばれる競技専用のそりに試乗。障がいの有無に関係なく楽しめるパラスポーツの良さを伝えた。

　また、競技をやめようと思った時期を乗り越え、バンクーバーパラリンピックで優勝候補のカナダを破り銀メダルを手にしたことも紹介。「夢や目標がなくなると下を向いてしまうが、応援してくれる人もいるので頑張ってほしい」と呼びかけた。

　このあと、メダルや競技用具にふれる体験を実施。児童は、「目標をもって練習し、銀メダルを取ったのはすごい」「教えてもらったことをこれからの生活に生かしたい」とお礼を述べた。

(学校 2017-02-28付)