指導・評価 一体化へ研鑚 道技術・家庭科教育研究札幌大会(関係団体 2021-10-14付)
120人が授業実践などで交流した
全日本中学校技術・家庭科研究会(=全日中技・家研、平松功治会長)、北海道技術・家庭科教育研究会(=道技家研、丹羽俊会長)の共催。
冒頭、道技家研の丹羽会長に代わり、目黒克彦副会長があいさつ。研究主題設定に当たって、「学んだことを社会で役立てることで、より生活しやすい社会をつくる視点を大切にしたい」と説明。「社会」「創造」を重要なキーワードとし、「3つの授業を中心とした実践発表は大変意義深い」と述べ、技術・家庭科教育のさらなる改善・充実に資することを期待した。
全日中技・家研の平松会長に代わり、奥山拓雄事務局長が登壇。研究主題をテーマに取り組んだ道技術・家庭科教育研究会の実践を「本質的な課題に正対したものだ」と評価。大会の成果を道内各地に広め、「地域の実情に応じた授業改善に努めてほしい」と呼びかけた。
続いて、道技家研の山口剛研究部長が全体提言。本年度の研究の方向性として、①題材計画および授業展開の工夫②評価規準③社会とのつながりを意識した振り返りの場の設定―の3点を据え、主体的に学習に取り組む態度における指導と評価の一体化に向けて、実践研究を重ねることを示した。
このあと、3分科会で授業実践発表。技術分野では札幌市立もみじ台南中学校の柴田和也教諭、札幌市立信濃中学校の湯村赳流教諭、家庭分野では札幌市立中央中学校の半澤亮教諭が、各校での取組を紹介した。
このうち、柴田教諭は、「情報の技術 双方向性のあるコンテンツによる問題解決」について発表。双方向通信ができるゲームを題材に、生徒自身がモラルや機能、システムに関する課題や問題点を見つけ、その解決に向けて自分自身で授業の課題を設定する授業を説明した。
単元では、プログラミングソフト「スモウルビー」を活用。プログラムの制作とアクティビティ図のどちらから取り組んでもよいという条件のもと、コンテンツをよりよく利用するためのアルゴリズム設計を求める実践を示した。
協力者で札幌市立琴似中学校の本保敦理教諭は、指導と評価の一体化に関して説明した。主体的に学習に取り組む態度を見取る場面として、「毎時間の学習記録」「最後の時間の学習記録」「アクティビティ図の改善・修正および学習記録」を指摘。評価に当たっての課題として、「様々な視点から生徒の成長・変容を見取ることができるようなポートフォリオを作成する必要がある」「ワークシートだけから見取ることは難しい。単元を通した活動や取組を授業の中でどれだけ見られるか」を挙げた。
このあと、全体会では、文部科学省初等中等教育局視学官・上野耕史教育課程課教科調査官と丸山早苗教育課程課教科調査官が指導・講評した
(関係団体 2021-10-14付)
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