ほっかいどう学 新保氏が講演 土木と教育の協働を 北海道建青会研修会で
(関係団体 2023-07-07付)

企画、建青会研修会
建青会研修会

 道内建設業の若手経営者らで組織する北海道建青会(堀口哲志会長)は6月30日、ホテルポールスター札幌で5年度研修会を開催した。ほっかいどう学推進フォーラムの新保元康理事長が「土木×教育でつくる北海道の未来~学校大変革とほっかいどう学の挑戦」と題して講演した〓写真〓。北海道をもっと知ることや、他分野との交流の大切さを強調。参加者はDXを取り入れながら土木と教育が協働し発展していく重要性を学んだ。

 会場には関係者約150人が参加。新保氏は令和におけるリーダー像として、現在放送されている大河ドラマの徳川家康を挙げた。描かれているのはものすごく迷って、悩んで、泣いて、いよいよのところで決断、実行する姿。一方、家臣の話をよく聞く、よく本を読んでいる(勉強)、忍者徴用(情報収集)という面もあり「格好良くなくていい。今の時代のリーダーを表している」と持論を展開した。

 ほっかいどう学の話に移り「“私たちは北海道を本当に知っているだろうか”という気持ちが原点」とし、学校で配布されている地図帳は北海道のページだけ縮尺が違っているので、北海道の本当の大きさが伝わっていないことや「十勝平野は肥沃な大地というイメージかもしれないが、元々はやせた火山灰土を人間が改良したこと、石狩平野もかつては湿地。先人が苦労して整備してきたことを誰も知らない」などと話し北海道に関する学びが少ないことに危機感を示した。

 加えて学校も土木も人手が不足しているとし、その解決策の一つとしてデジタルを挙げた。建設業ではICT、教育ではGIGAスクールの取組が進んでいることを説明し「教育は、大きな変化を迎えているのでぜひ皆さんにも応援していただきたい。この変わり目に北海道の学習をデジタルにのせて増やしていきたいと考えている」と協力を呼びかけた。

 また「身内だけでつながらず他業種との交流を深めてほしい。共に語り合うことが北海道をつくっていく」と訴えた。

 このほか、参加者からの「子どもたちに建設業のファンになってもらうには」との問いに対して、新保氏は「まずは大人からファンになってもらうことが大切。いろいろな方法を使って先生と交流してほしい」と助言した。

(関係団体 2023-07-07付)

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