学校施設長寿命化推進講習会開く( 2015-12-01付)
学校施設における長寿命化推進のための講習会
学校施設長寿命化推進講習会開く
改修実施へ理解深める
道会場に130人参加―文科省
文部科学省は十一月二十七日、札幌市内の道第二水産ビルで「学校施設における長寿命化推進のための講習会道会場」を開いた=写真=。百三十人が参加し、文科省職員による施策説明や、先進的な取組を行う自治体職員による事例紹介、専門家による講演を通して、長寿命化改修の実施や計画の策定について理解を深めた。
文科省では、学校施設における長寿命化改修や長寿命化計画策定に対する理解を促進するため、山口県など各地で、都道府県・市区町村教委の学校施設整備担当職員などを対象に、講習会を開催している。
道会場では、文科省大臣官房文教施設企画部施設助成課課長補佐の関口三郎氏と、同課長寿命化対策推進係の水澤広典氏が施策説明を行った。
築二十五年以上経過した学校施設が急増し、施設の不具合の発生や、学習内容・社会状況の変化に対応するため、施設の計画的整備・長寿命化・重点化が必要と説明。長寿命化改修について、コストを抑えながら、建替と同等の教育環境確保が可能などとメリットを挙げた。また、早期に長寿命化計画を策定する必要性を訴えた。
続いて、先進的に学校施設の長寿命化に取り組んだ釧路市と福井県坂井市の担当者が事例発表した。
このうち、釧路市教委学校耐震化推進室室長の宮下誠氏は、大楽毛中学校の長寿命化改修を例に、改修事業の流れや整備内容などを説明。改築とほぼ同様の状態を、改築の約六五%という安価な工事費で確保できたほか、改築と比較して約六ヵ月の工期短縮、約九割の産業廃棄物排出量削減を実現できたなどとメリットを挙げた。
事例発表のあと、㈱ファインコラボレート研究所代表取締役の望月伸一氏が「学校施設の長寿命化計画(個別計画)の進め方」と題して講演した。
( 2015-12-01付)