今春卒業道内高校生の就職内定状況―道労働局まとめ 内定率、過去最高87.1% 12月末の未内定者1075人
( 2016-01-29付)

 今春卒業予定で就職を希望する道内の高校生の就職内定率は、昨年十二月末時点で前年同期比四・三ポイント増の八七・一%と、六年連続で上昇。十二月末としては、統計開始(昭和六十一年三月卒)以来、最高値となったことが道労働局の調査で分かった。道内求人数が一一・〇%増加し、道内求人倍率は〇・一六ポイント上回る一・七九倍と、過去最高となった。未内定者数は一千七十五人で、三百四十五人減少した。

 今春卒業予定の道内高校生のうち、就職を希望する生徒は、前年同期に比べ一・〇%、七十九人多い八千三百十九人。男子は四千四百十八人で、一・三%、五十七人、女子は三千九百一人で、〇・六%、二十二人それぞれ増加した。

 これに対し、道内のハローワークに寄せられた道内求人数は、一万四千八百七十人で、前年同期に比べ一一・〇%、一千四百七十一人増加。地域別では、札幌圏(札幌、札幌東、札幌北の合計)が一七・四%、八百十一人増、函館が一七・七%、百六十三人増、帯広が一二・〇%、百五十四人増など、ハローワークのある全道二十地域のうち、十四地域で前年同期を上回った。

 また、道内求人倍率(=道内求人数/道内求職者数)は前年同期を〇・一六ポイント上回る一・七九倍と、六年連続で上昇。十二月末としては、統計を取り始めた昭和六十一年三月卒以降、最高だった平成四年三月卒の一・六九倍を超え、最も高い数値となった。

 就職内定者数は七千二百四十四人で、前年同期に比べ六・二%、四百二十四人増加。就職内定率も八七・一%と四・三ポイント上昇。十二月末としては、統計を取り始めた昭和六十一年三月卒以降、最高だった平成四年三月卒の八四・九%を上回り、最高値を更新した。男女別では、男子が一・九ポイント増の八九・五%、女子が七・〇ポイント増の八四・三%。

 内定率をハローワーク別にみると、浦河が九四・五%で最も高く、以下、岩見沢が九一・六%、稚内が九一・五%、名寄が九一・二%など。逆に、最も低かったのは紋別の七三・四%で、滝川八一・〇%、留萌八一・六%と続いた。

 産業別に求人の状況をみると、最も多い「卸売業・小売業」が二千五百六十九人(前年同期比一五・八%増)、「建設業」が二千三百八十一人(同一〇・六%増)、「製造業」が二千三百三十六人(同一・三%増)、「医療・福祉」が二千二十七人(同九・三%増)など。

 就職内定者数をみると、産業別では、「製造業」が一千三百十八人(前年同期比五・三%増)で最も多く、「卸売業・小売業」が一千百十一人(同四・五%増)、「建設業」が六百六十二人(同四・五%減)など。また、主要職業別では、「生産工程」が一千四百四十九人(同四・二%増)、「サービス」が一千二百八十七人(同三・〇%増)、女子を中心に人気の高い「事務」が一千百十九人(同一・九%増)などとなっている。

 事業所規模別の就職内定者数は、「三十~九十九人」が一千六百九十二人(前年同期比五・一%減)、「二十九人以下」が一千三百十人(同〇・九%増)、「百~二百九十九人」が一千二百八十三人(同一七・七%増)、「一千人以上」が八百七十人(同三・七%増)など。

 未内定者数は、前年同期に比べ三百四十五人少ない一千七十五人。男子が七十七人減の四百六十四人、女子が二百六十八人少ない六百十一人。未内定者のうち、道内での就職を希望している生徒は一千五十一人(男子四百五十三人、女子五百九十八人)で、九七・八%を占めている。

( 2016-01-29付)