全国平均+10P以上に 学力・学習状況調査で指標 宗谷管内推進会議(関係団体 2020-06-25付)
教育長や校長会、宗谷局などから15人が出席
【稚内発】宗谷管内の教育長や校長会などの代表者らで構成する宗谷管内学力向上推進会議は16日、宗谷合同庁舎で本年度第1回会合を開いた。本年度の学力向上プラン3つの柱、授業改善に向けた5つのポイントなどを承認。総括的指標として来年度全国学力・学習状況調査において、すべての児童生徒の国語、算数・数学の正答率を全国平均+10ポイント以上とすることを目標に取組を推進していく。
本年度第1回の会議には、管内の教育長や校長会、宗谷教育局などから15人が出席。
会議の冒頭、宗谷教育局の田中賢一局長があいさつ。
新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休業となり授業日数が減少している状況においても、「子どもたちに資質・能力を身に付けさせることは必須。とりわけ学力に関しては例年以上に取り組む必要がある」と指摘。「子どもたち一人ひとりが夢や希望をかなえるため、自身の人生を切り開いていくためには、全国平均水準以上の学力をすべての子どもたちに身に付けさせることが必要」と強調した。
また、「宗谷の子どもたち一人ひとりが自己実現を図れるような支援・方策について、きたんのない意見をいただきたい」と呼びかけた。
引き続き、前年度の管内の学力向上プラン3つの柱に基づく取組の評価や全国学力・学習状況調査の結果などについて説明した。
このあと、本年度の学力向上プラン3つの柱、管内授業改善に向けた5つのポイントの両案について協議し、承認した。
学力向上プラン3つの柱に、「検証改善サイクルの確立」「授業改善の推進」「学習習慣、生活習慣の確立」を設定。本年度は、市町村教委、学校の取組に加え、宗谷局の取組の項目を追加した。また、総括的指標として来年度全国学力・学習状況調査において、すべての児童生徒の国語、算数・数学の正答率を全国平均+10ポイント以上とすることを目標に定めた。
管内授業改善に向けた5つのポイントでは、①育成を目指す資質・能力を踏まえた課題を提示する②問題を見いだして解決策を考えたり、自らの考えを形成したりする活動を行う③自らの考えを広げたり、深めたりする活動を行う④一人ひとりの学習状況を見取り、個に応じた指導を行う⑤学習のまとめと学習したことを振り返る活動を行う―ことを設定。前年度の状況を踏まえ、より具体的な施策を展開し、管内の学力向上に努めていく。
学力向上プラン3つの柱に基づく各行政・教育機関の取組概要はつぎのとおり。
【柱I 検証サイクルの確立】
◆目標=短期的、客観的な学力の状況把握と取組の改善
▼宗谷局
▽短期的、客観的な学力の定着状況の把握
▽課題に応じた学力向上改善策の提示
▼市町村教委
▽短期的、客観的な学力の定着状況の把握と分析
▽各学校の学力向上推進策の進ちょく状況の把握と支援
▼学校
▽児童生徒一人ひとりの学力の定着状況の把握と課題の明確化
▽課題に基づく学力向上改善策の検討
▽繰り返し学習等、定着のための指導の徹底
【柱Ⅱ 授業改善の推進】
◆目標=主体的・対話的で深い学びを実現する授業の展開
▼宗谷局
▽必要な資質・能力を身に付けさせる授業展開例の提示
▽客観的な結果に基づく授業改善策の提示
▼市町村教委
▽授業改善に向けた物的・人的支援
▽各学校の授業改善に向けた取組の共通化
▼学校
▽主体的・対話的で深い学びを実現する授業改善に関する校内研修等の実施
▽指導計画の見直し
▽客観的な結果に基づく授業改善策の検証・改善
【柱Ⅲ 学習習慣、生活習慣の確立】
◆目標=学びの大切さを実感する学習習慣等の確立
▼宗谷局
▽地域が一体となった学びの環境づくりの方策の提示
▽コミュニティ・スクール等を活用した学力向上推進策の提示
▼市町村教委
▽幼保・小・中・高を見通した学びの環境づくり
▽社会教育のコミュニティ・スクール等を活用した学びの環境づくり
▼学校
▽児童生徒の学力の定着状況、学力向上推進策等を保護者、地域住民に提示し、学びの環境づくりへの支援を依頼
(関係団体 2020-06-25付)
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